和楽器メディアインタビュー「松本幸四郎」さん!第4回 日本舞踊 未来座 = 祭SAI =「夢追う子 」の見どころを紹介!!

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インタビュー
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こんにちは、和楽器メディアです。

日本舞踊で新しい世界を表現する 未来座 SAI の新作舞台 第4回 日本舞踊 未来座 = 祭SAI = 「夢追う子 」 が今年の6月に披露されます。今回はこちらの舞台について、歌舞伎役者、日本舞踊家であり、この舞台の構成・演出・出演を務める 松本幸四郎 さんにお話をお伺いしました。

第4回 日本舞踊 未来座 = 祭SAI = 「夢追う子」 の見どころなどをたくさん語っていただいたインタビュー、ぜひお楽しみください。

“祭” という字

ー 今年の舞台には ”祭” という字が使われていますが、どのような理由から選ばれた文字なのでしょうか?

 

これまで “未来座 SAI” では、 “SAI” に毎年色々な字を使ってきました。 “祭” という字は一番に思いつく字ではありますが、あえて違う字をつけてきていました。しかし、オリンピックイヤーである今年は “祭” という字を使うのに、これ以上ふさわしい年はない、「ど真ん中にこの字をつけられるのは今年だ」と考え、 “祭” という字を選びました。

 

ー オリンピックイヤーだからこその楽しさを感じる、今年を表すのにとてもふさわしい字ですね!!

 

ストーリーについて 

ー “祭” というテーマをもとに、オリンピックを目指す青年が試練を乗り越えて成長していく姿を描いたストーリーということですが、このストーリーが紡がれた経緯などについて教えてください。

 

今回掲げた “祭” をテーマとして、どういった作品にしていくかをまず考えました。これまでは、ドラマ性のあるものや外国の作品をモチーフとした舞台を披露してきました。今回は「人間はこれだけ身体をつかうことができる、これだけ踊れるのだ」という所を見せられる作品にできないかと考えました。

それを見せる際、ストーリーの起伏を作る為、「夢を持った少年が成長していく」というものを一つの柱として立て、そこを軸にストーリーが展開できるよう構成しました。しかし、今作では「これだけ踊れる」と言ったよう、ストーリーには納まりきらない程、47人が踊り続ける舞台となっています笑

 

ー テーマを表現するためのストーリーとなっているわけですね。70分間踊り続ける舞台とストーリー、想像もつかない可能性がたくさん秘められていそうでとても楽しみです。

舞台の見どころ

ー 47人もの舞踊家の方が登場する舞台、何を見たらいいか迷ってしまいそうなのですが、どういった所を見たら良いのでしょうか?

 

47人47種類の舞踏家がいるという所を見てもらいたいですね。大勢となると群舞という一挙手一投足揃えた踊り、というイメージが浮かびます。しかし今回は、47人の個性を活かし、1人1人が主役という作品を作りたいと思っています。ですので、1人1人を見て、注目してもらいたいです。

また、音楽も「和楽器」にこだわっています。音楽には、邦楽囃子仙波流の家元であり、世界屈指のパーカッショニストである仙波清彦さんを迎えました。日本の和を使った音楽に合わせ、舞踊家がその感性を使って踊りますので、「熱さ」「情熱」「エネルギー」といったところも見てほしいですね。

そして、70分間ずっと踊っている作品なので、そこから「人間のパワー」や「圧」といったものを感じてもらいたいです。

 

ー 人間のパワー…とても熱さを感じます。見る側にも力が入ってしまいそうです!!

 

演出のこだわり

ー 今回の舞台、演出でこだわった点を教えてください。

 

まだ演出を作っている途中ではありますが、振り付けを4名の方にお願いした所は演出の柱の一つになっています。

 

ー 4名もの方にですか?

 

はい。通常は1人の方にお願いする振り付けを、今作ではあえて担当を分けました。リアルなお芝居のような踊り、現代にあるダンスなどを取り入れた踊り、群舞のような揃えた踊りなど、様々な踊りが登場するのが演出の柱の一つになっています。しかしこれらは順番に登場するのではなく、同じ曲や場面でそれぞれの踊りを見ていただくなど、色々な演出での登場を考えているので、楽しみにしていてください。

 

ー それぞれ異なる踊りが一緒に登場するなんて想像もつかないですね。とても気になります。

 

新しいものに取り組む際のモチベーション

ー “未来座 SAI” では新作の舞台を毎年披露していますよね。伝統の世界の中で、新しいものを作るというのはとてもパワーのいることかと思うのですが、作っていく中でのモチベーションを保つ秘訣など、ありますでしょうか?

 

一つはミーハーに色々なものに興味を持つことですね笑 そして私の場合は「自分が見たい」というものが大きいですね。自分が見たいと思うものが、まだこの世に存在しないのであれば、作るしかないので、それが作る時のパワー・エネルギーに変わっていくわけです。今の時代、今の人たちへのメッセージと広く考えると悩んでしまう部分もあるので、まずは「自分が見たいもの」を第一番のモチベーションにしていて、それをどれだけ色々な方を巻き込んで共有していけるかが秘訣ですね。

 

ー 自分の中にある思いを大切にする、難しそうですがとてもパワーになる思いで素敵です!

 

和楽器をやっているからこそ楽しめるポイント

ー これまで色々な質問にお答えくださりありがとうございます。こちらが最後の質問となります。和楽器メディアには、和楽器をやっている方や興味のある方が見にきてくだいます。和楽器をやっている人の中には、日本舞踊も興味があるのだけど、まだ見たことがないという方も多くいるのですが、和楽器をやっているからこそ楽しめるポイントがありましたら、教えてください。

 

日本の音楽には指揮者がいないですよね。厳密に言うといるのですが、それは三味線であったり、鼓であったりと、曲の中で指揮者が変わるという面白さを持っています。この五線譜だけでは表現できない、どこか割り切れないものを持った所が邦楽の面白いところかなと思います。そんな日本の音楽の中で踊る、こう割り切れない音楽の中での踊りというものを楽しみに見ていただければ、和楽器に共通するものを感じていただけるのではと思います。

 

ー ありがとございます!割り切れないからこその音楽、そしてその音楽で踊る。和楽器をやっている人だと一層感じられるのかもしれませんね。

 

読者のみなさんへメッセージ

ー “第4回 日本舞踊 未来座 = 祭SAI = 「夢追う子 」”のインタビュー、ありがとうございました。和楽器メィアの読者へ、メッセージをいただいてもよろしいでしょうか。

 

これだけ大きな舞台の演出は私も初めてとなります。日本舞踊を多くの方に知っていただく為、舞踊の「美しさ」「かっこよさ」を感じていただける作品にしていきますので、ぜひ劇場に足をお運びください!!

 

ー 幸四郎さん、本日はありがとうございました!!

第4回 日本舞踊 未来座 = 祭SAI = 「夢追う子 」の情報について

松本幸四郎さんのインタビュー、いかがでしたでしょうか?新作の舞台が早く見てみたいという気持ちでとても高まっています笑

松本幸四郎さんが構成・演出・出演する “第4回 日本舞踊 未来座 = 祭SAI = 「夢追う子 」” は2020年6月12日から14日に開催されます。チケットの販売は2020年3月16日より開始ですので、気になる方はお早めにお買い求めください!!

公演名第四回 日本舞踊 未来座 = 祭SAI =「夢追う子 」
日にち2019年6月12日(金)~6月14日(日)全7回公演
時間6月12日(金)15:30 / 19:00
6月13日(土)11:00 / 14:30 / 18:00
6月14日(日)12:00 / 15:30
※開場時間:開演30分前
場所国立劇場 小劇場
構成・演出松本幸四郎
出演松本幸四郎
泉秀彩霞/岩井寛絵/尾上博美/尾上紫/勝見嘉之/中村光都靖/西川一右/西川扇里治/西川扇重郎/花ノ本寿/花柳曄小菊/花柳喜衛文華/花柳邦秀雅/花柳秀衛/花柳寿之真瑠/花柳輔悠奈/花柳寿々彦/花柳寿万籠/花柳寿美柚里/花柳摂月華/花柳雅あやめ/花柳真珠李/花柳基はるな/坂東扇弘/坂東信兎音/藤蔭里燕/藤間勘楚恵/藤間晃妃/藤間皓也/藤間翔央/藤間笙三郎/藤間扇里/藤間涼太朗/松島昇子/松本幸雅/松本幸凜/水木歌蓮/水木紅耶/水木都亜歌/水木佑阿/吉村輝光/若見匠祐助/若柳杏子/若柳弥天/若柳佑輝子/若柳勒彩
料金全席指定 8,000 円(税込)
予約2020年3月16日(月)午前10時から販売開始
●ヴォ―トルチケットセンター
03 5355 1280
●チケットぴあ
0570 02 9999(P コード :498 439)
http://w.pia.jp/t/miraiza-sai/
●e+(イープラス)
https://eplus.jp/miraiza2020/
●国立劇場チケットセンター
東京都千代田区隼町 4 1 03 3265 7411
※窓口取扱いのみ
お問い合わせ【お問合せ】
公益社団法人日本舞踊協会
03-3533-6455(平日10~17時)
info@nihonbuyou.or.jp
公益社団法人日本舞踊協会
公益社団法人 日本舞踊協会
日本舞踊を通じて豊かな社会づくりに取り組む(公社)日本舞踊協会の公式HPです。主催公演や活動情報、舞台映像・写真等、日本舞踊をお楽しみいただけるコンテンツを発信しています。
スタッフ振付:水木佑歌、西川大樹、若柳里次朗、花柳大日翠
音楽・テーマ曲作曲:仙波清彦
脚本:鈴木英一
美術:三輪泉
舞台監督:川上大二郎
照明:品治尚貴
音響:白石安紀
ヘアメイク: Eita
制作:吾妻徳穂、中村梅彌、花柳基、松本幸四郎 中村梅、花柳笹公、藤間豊彦、藤間直三、藤間秀曄
主催公益社団法人 日本舞踊協会
その他Twitter :@miraiza_sai
Facebook :@miraiza.sai
Instagram :@nihonbuyou_miraiza_sai

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