『ソーラン節』を紹介。 ソーラン節の歌詞や意味は?和楽器とソーラン節の相性は?

曲紹介

突然ですが、誰もが知っている日本の曲や民謡と言われて何を思い浮かべますか?数多く存在する曲ので知名度を誇る曲は一体なんなのでしょうか?

「こきりこ節」「炭坑節」「東京音頭」などでしょうか。おそらくこれらの曲が日本で有数の知名度を持つ曲だと思われます。

そして、それらの曲と方を並べるくらい日本中で知られている曲がまだあります。それはそう、「ソーラン節」です!!

杜このみ / ソーラン節(三味線弾語り・LIVE)

曲は聞いたことがあるものの、改めて聞かれると「ソーラン節ってどこの曲?」「どんな歴史があるの?」と知らないことが多い気がします。

今回は超有名な民謡”ソーラン節”の歌詞や意味、隠されたメッセージ性などについて紹介いたします!!

 

『ソーラン節』は”ニシン漁”の際の作業歌

ソーラン節は、北海道の日本海沿岸に伝わる民謡です。「ヤーレン ソーラン ソーラン」というフレーズが印象的で、日本で屈指の知名度を誇る民謡の一つです。

ソーラン節ですが、簡単にまとめると「ニシン漁」の際に歌われていた作業歌です。

「歌いながら作業するの?」なんて思う方もいるかもしれません。今は中々そういった光景はないかもしれませんが、テレビ番組などでもテーマソングが流れるように、その作業の時の歌というのは確かにあったと思います。皆で同じ歌を共有することで一体感を高め、作業を楽しく効率をはかったのではないでしょうか。

 

『ソーラン節』発祥の地は”北海道”

ソーラン節の発祥地は北海道の日本海沿岸、積丹(しゃこたん)半島から余市(よいち)郡にかけての地域と言われています。(画像の丸で囲ってある部分)

実際、積丹や余市などには発祥の地として「ソーラン節の碑」がいくつかあり、その歴史を今に語り継いでいます。

 

『ソーラン節』は鰊(にしん)場音頭の一つ

先ほどは簡単にまとめましたが、ソーラン節は「鰊(にしん)場音頭」という4つの歌からなる音頭の一つ「冲揚げ音頭」のことです。(余市にある「鰊場音頭のふるさと碑」より)

 

鰊場音頭の4つの歌とは、「船漕ぎ音頭」「網起こし音頭」「冲揚げ音頭」「子たたき音頭」を指します。これらはニシン漁の様子を表しています。

積丹町のソーラン節の歴史によるとそれぞれの音頭と作業の様子が以下のように説明されています。

 

1.船漕ぎ音頭 

船着き場から網の仕掛けてある猟場を往復する時に唄われるもので、急ぐ場合やのんびり漕ぐ場合、船着き場に後ろ向きに船を付ける場合で音頭が異なります。

2.網起こし音頭

網が鰊に乗り出してから枠網に落とし込むまでの、もっとも気合いの入った作業歌です。

3.冲揚げ音頭(ソーラン節)

網起しによって集められた鰊を船着き場に陸揚げするため、大きなタモ(網)で鰊をくみ上げる時に歌うことから、名付けられた歌。

4.子たたき音頭(イヤサカ節)

陸揚げの終わった枠網にはたくさんの数の子がつき、編み目をふさいでいるため、これを竹の棒で叩いて、落とすときに歌う音頭です。

引用:積丹町のソーラン節の歴史

 

確かに、ソーラン節の踊りでは、網を引く動きなどがあります。冲揚げ音頭という名前と意味を聞いて納得です。

なんと今でも、この正調ソーラン節を踊られている所もあるようです!!このドッシリとして、漁を思わせる踊りもとても素敵です。

日本一の正調ソーラン節 兵庫県立東播工業高校

 

『ソーラン節』の歌詞。歌詞は一つではない!?

三橋美智也 ソーラン節

ソーラン節の歌詞は色々な節があり、結構異なります。基本の「ヤーレン ソーランソーランソーラン」は一緒なものの、

例えばWikipediaでは以下のように紹介されています。

 

ヤーレンソーランソーラン ヤレン ソーランソーラン ハイハイ
男度胸は五尺のからだぁドンと乗り出せぇ波の上チョイ
ヤサエンエンヤーーーァサーァのドッコイショ ハードッコイショドッコイショ

ヤーレンソーランソーラン ヤレン ソーランソーラン ハイハイ
舟も新らし乗り手も若い 一丈五尺のろもしなるチョイ
ヤサエンエンヤーーーァサーァのドッコイショ ハードッコイショドッコイショ

ヤーレンソーランソーラン ヤレン ソーランソーラン ハイハイ
沖の暗いのは北海あらし おやじ帆を曲げぇかじをとれチョイ
ヤサエンエンヤーーーァサーァのドッコイショ ハードッコイショドッコイショ

ヤーレンソーランソーラン ヤレン ソーランソーラン ハイハイ
おやじ大漁だ昔と違う 獲れた魚はおらがものチョイ
ヤサエンエンヤーーーァサーァのドッコイショ ハードッコイショドッコイショ

引用:Wikipedia ソーラン節

 

世界の歌や民謡が数多く掲載されているサイト “世界の民謡・童謡” では以下のように紹介されています。

 

ヤーレン ソーランソーランソーラン
ソーランソーラン(ハイハイ)
沖のカモメに 潮時問えば
わたしゃ立つ鳥 波に聞け
チョイヤサ エエンヤーサノ ドッコイショ
(ハー ドッコイショドッコイショ)

引用:世界の民謡・童謡 ソーラン節

 

Wikipediaの場合はどこから出典されているか不明ではありますが、歌詞に違いが見られますね。Wikipediaの方は漁全体を指し示しており、世界の民謡・童謡では沖にいる様子が綴られているようです。

民謡は地域によって変化が大きかったりするので、そういった事から様々なソーラン節が存在するのではないでしょうか。

また、これ以外にもCD化されたソーラン節ではさらに歌詞が異なるものなどが多くあります。

 

『ソーラン』の意味。ソーラン節に隠されたメッセージ?

歌詞が様々なソーラン節ですが、「ソーラン」という言葉は共通して使われています。

この”ソーランと”は一体なんなのか。これも歌詞と同じく諸説あり、「作業の掛け声」という説と「ヘブライ語から来ている」という説があります。

『作業の掛け声』説

「ソーラ、ソーラ」という沖揚げの掛け声がそのまま歌に使われたという説。確かに掛け声で「ソーレ」「ソォーラ」というのは運動会をはじめとし、大勢で一斉に何かやる時に聞いたりしますね。「ソーラ」というのが歌になる時に語感から「ソーラン」になってもおかしくないですね。

『ヘブライ語由来』説

もう一方の「ヘブライ語から来ている」という説がまた面白いです。

“ソーラン”という言葉がヘブライ語で”一人の歌手”という言葉になるそうです。(ヘブライ語でזמרת אחד)

また、歌詞の”ヤーレン”、”チョイ”、”ヤサエ・エンヤン”、”サー”、”ノ・ドッコイショ”それぞれにも意味があり、歌全体が一つの意味を指し示しているというそうです。

  • ヤーレン:喜び歌う
  • チョイ:行進する
  • ヤサエ・エンヤン:まっすぐ目指す
  • サー:嵐
  • ノ・ドッコイショ:神の助けによって押しのけられますように

参考:ソーラン節はヘブライ語の進行賛歌だった!

これらを要約すると、「まっすぐ目指して進む(約束の地へ)、嵐が来ても神の御加護によって進んで行けますように」という賛歌的な意味合いになるそうです。

 

本当に聞こえるか気になったので、実際に日本語→ヘブライ語で変換して発音サイトなどで聞いてみました。発音に関しては「聞いたものを言葉にあえて起こすならこんな感じ」レベルのものです。

フレーズ日本語の意味ヘブライ語発音
ヤーレン喜び歌うלשיר שמחה(喜び)
לשיר(歌う)
ンシムハァ
ンラースィン(ム?)
チョイ行進するמרץマァーッ
ヤサエ・エンヤンまっすぐ目指すישר(まっすぐ)
מטרה(目指すという言葉がなく、目標)
ヤシャァーン
ンマッツァーラァ
サーסערהセ(スとセの間くらい)ァア
ノ・ドッコイショ
助け
によって
押しのけられる
ように
אל
סיוע
באמצעות
תתרחק
כדי
ンエヌ
ンスィィオ
ンベエンツァウゥトゥ
ンイトウハイク
ックッドェイ

該当する意味のものがなかったり、色々な意味があったりで専門のあっているか不明ですが、なんフレーズかはそれっぽいなというものがありました。とくに”まっすぐ”の”ヤシャァーン”はそれっぽく聞こえました。

どちらの節が正しいかは不明

どちらの節が正しいかは不明です。作業歌ということを考えると掛け声節があっていそうですが、ヘブライ語から来ているというのもロマンという意味で素敵なストーリーです。

今となっては知ることのできない歴史のミステリーとして、ある意味不明だからこそ良いのかもしれません。

 

ソーラン節はが有名になった理由

XAC881 TAKiOのソーラン節  伊藤多喜雄 (1988)140731 HD

さて、ここまでソーラン節について紹介してきましたが、そもそもなぜソーラン節はこんなにも日本で広く知られているのでしょうか。

それは「3年B組金八先生」での”南中ソーラン”が踊られたのがきっかけと言われています。

南中ソーランは民謡歌手の伊藤多喜雄さんが従来のソーラン節をアレンジした曲に踊りをつけたソーラン節と言われています。従来の民謡調からロックなアレンジを施したソーラン節は「3年B組金八先生」で扱われる前より北海道で人気があったそうです。

そんな中、「3年B組金八先生」の第5シリーズで南中ソーランが披露され、第6, 7シーズンも披露され人気が一気に出たようです。

主に学校などの教育現場で踊られることが多く、様々なアレンジなど幅広く生まれたそうです。運動会や体育祭などで踊った方も多いのではないでしょうか。

南中ソーラン節
Nanchu Soran Bushi Full Performance 南中ソーラン
【MV】南中ソーラン 〜Fischer's Version〜

和楽器とソーラン節は相性バッチリ!!

和楽器メディアとしては、和楽器とソーラン節についても触れておこうと思います。

民謡ということで三味線や尺八といった和楽器との相性は抜群ですが、それ以外の和楽器で聞くソーラン節もとても素敵なんです!!また、ソーラン節をテーマにした和楽器曲なんかもあるので、紹介します

ソーラン節を和楽器で弾く

ソーラン節
和楽器でソーラン節をやってみたら、中学生が半狂乱!!
【ゲスト:佐藤公基 篠笛】ソーラン節 /北海道民謡  Shamisen and Shakuhachi performances

 

ソーラン節をテーマにした和楽器曲

ソーラン節がテーマになっていたり、使用されている和楽器の曲は「ソーランスケルツォ」や「北海民謡調」が有名です。

こちらは江戸信吾先生作曲のソーランスケルツォです!(編成:筝2、十七弦1、尺八1)

ソーランスケルツォ 作曲:江戸信吾
ソーランスケルツォ/箏・尺八演奏 江戸信吾作曲 Japanese Koto "Soran Scherzo"

こちらは宮城道雄先生作曲北海民謡調です。(編成:箏2、十七弦1、尺八1)

箏曲 北海民謡調 宮城道雄作曲 第43回 上智大学箏曲部 定期演奏会

どちらの曲も和楽器ならではの柔らかさや音色が楽しめる曲ですね!!

 

まとめ:日本で有名なソーラン節、その深さは伊達ではなかった!!

ソーラン節(北海道余市町)

ソーラン節、やはり日本で知らない人がいないくらい有名なだけあり、歴史という深さだけでなく、様々な変化など幅もとても広かったです。

歴史や広がり方などもストーリー性に溢れており、そういった点でも皆に愛されるのではないかなと感じました。元は作業歌から始まり、日本の北から全国へ広がるってとてもすごいことですね。

この素晴らしい民謡曲がこれからも永く広く愛されていくこと、和楽器メディアも心から願っています!!

 

参考・引用・使用したサイト

参考・引用

使用したサイト

  • ヘブライ語翻訳:Google翻訳
  • ヘブライ語翻訳:TRANSRATOR.EU
  • ヘブライ語翻訳:Glosbe
  • ヘブライ語発音:FORVO

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