鼓作成のイロハ。鼓の材質や職人の光る技を紹介!!

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初心者
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独特の音色が心地よい和楽器『鼓』和楽器の中でも中々触れる機会がなく、知らないことが多い楽器でもあります。

今回は、『鼓』の作成について「畑元太鼓店」さんに以前教えていただいた内容をまとめました!!

 

鼓の種類「大鼓、小鼓」

鼓といえば、大きい鼓と小さい鼓があります。大きい方は「大鼓(おおかわ)」といい、小さい方は「小鼓」と言います。

鼓と聞いて一般的連想する「よぉ〜〜〜ポンッ」という音が出るのは小鼓です。大鼓は「カンッ」というようなとても高く澄んだ音が出ます。

 

▼大鼓

▼小鼓

大鼓は高い音を出す為、皮を燻すので消耗がとても早く、皮は頻繁に交換するそうです。小鼓は寿命がとても長く、ちゃんと手入れされすればとても長い間持つそうです。

 

鼓の材質

鼓の胴は桜で作られているそうです。桜は国内の木ではかなり硬く頑丈な部類に入るため、長年使われる鼓としては最適とのこと。

 

鼓はおわんを二つ、芯でつないだ形をしています。そして芯は真ん中が膨らむ形です。芯の部分は見た目上は膨らんでいますが、その内側は中心にいくほどすぼむようになっているんです!!

その構造が音をよくするそうです。

 

川には子馬の皮を使用するそうです。鼓の面は基本的に裏表が決まっていて、表は表、裏は裏で、その役割が変わることはないそうです。

対になるからこそ、裏表の相性は大切なんですね。

 

光る職人の技

鼓の胴の内側には細かく彫りが彫られていて、この彫りがポンッという綺麗な音を生み出すのに重要だそうです。
以前取り上げた、和楽器の音に着目したスピーカーでも、やはり彫りを入れる事で音の響きを良くしているとありましたね〜

この彫りは非常に細かく、触ってもそのデコボコ具合を感じない程繊細な彫りでした。職人の技が光っていますね。

また、鼓の面にも職人の技が隠されています!!

鼓は漆が使われていますがこの漆塗りがとても大変なんだそうです。

面の所々に見られる花びらのような装飾は「花」と言うそうです。

この花は何度もなんども漆を塗り重ねていくことで出来上がります。漆の特性上、乾くと縮む為、いっぺんに塗るとひび割れてしまうそうで、一日に一回しか塗れないそうです。

 

鼓の面は装飾も実にすごくて、裏面は金箔を貼っていて実に雅です
金箔は年齢とともに剥がれてきても塗り直しはしないそうですが、それもそれで味が出るそうです。

写真は江戸時代から使われている面とのことです!!すごいですね。

職人さんの、たくさんの苦労で一つの楽器が完成していることがよく分かりました。

 

鼓といえば湿らせる印象。なぜ湿らせるのか?

『小鼓』といえば、皮を湿らせるのが印象的です。

なぜ湿らせるか聞いたところ、適度な湿り気がある方が響いて澄んだ音が出るそうです。「和太鼓」というか皮は濡らしたらダメで、絶対に濡らしてはいけないと教わる所が多いかと思います。

ちなみに湿らせるのはどんな水でも良いのか?なぜ唾なのか、という点もずっと疑問だったんですが、こちらも教えてくださいました。

実はこちら、直接水をつけるのはよくないそうです。水だとやはり乾く際に面が割れてしまうことがあるとのことでした。

しかし、唾の場合は水分も含んでいるが成分的に違うため、水のように割れることはないんだそうです。

なるほど、そういう理由だったんですね。でも、最初につけた人はどうしてつけたのでしょうか?その由来も気になりますね。

 

奥深い和楽器『鼓』

「鼓」の作成などについて紹介いたしました。中々触れることのない「鼓」について、いかがでしたでしょうか。

「鼓」はとても奥が深く、楽しい楽器です。ワークショップなども開催されていたりするので、機会がありましたらぜひ「鼓」を体験してみてはいかがでしょうか!!

 

畑元太鼓店

今回、鼓について教えてくださったのは新蒲田にある「畑元太鼓店」さんです。

「畑元太鼓店」さんでは、今回ご紹介した鼓以外にも宮太鼓や桶胴太鼓など、太鼓全般各種お取り扱いしておりますご入用の際は是非とも畑元太鼓店さんをよろしくお願いいたします。

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