尺八は材質や種類が色々?色々な尺八をまとめてみました。

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まとめ
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和楽器の中でも様々な素材を使用して作ることが可能な笛。
今回は色々な『尺八』についてまとめました。一般的なものからあまり見かけないものまで、本当に様々な素材や方法で尺八が作られています。

 

尺八といえばこの素材『竹』。
尺八奏者ならば、持ちたい竹の尺八です。

竹の持つ独特の質感や風合いは、使えば使うほどに味が出ます。
一つとして同じ模様のない、全てが世界に一本だけの尺八です。

色が薄めのものから、黒めのものまで、一つ一つその尺八の持つ個性がよく見えます。

燻したような黒系のものはちょいワルっぽい雰囲気で渋カッコ良いです。

また、竹の尺八は竹の導管、師管が見えるのも特徴的です。

今回の写真の尺八は莞山尺八工房さんのものです!!
関東を始めとする展示会などに積極的に出店されています。

莞山尺八、こんなイケメンのお兄さんが作っています。

和楽器ガールズバンドをテーマにしたマンガ『なでしこドレミソラ』の日陽ちゃんの尺八も色感的にはおそらく竹ですね。

尺八の材質の話題になったらとりあえず「竹、竹だよね!!」といっておけばOKです笑

竹の尺八には、竹の中の節を残した状態、塗りを施さない『地無し尺八』、竹の根元ではなく竹の中間部分を使用し、節が一つしかない状態で尺八とした『一節切尺八』、なんて種類もあります。

 

合竹(あいたけ)

合竹は竹を合板のように合わせて作る尺八です。

パッと見て通常の竹と変わりませんが、管尻をみるとその違いがわかります。

合板のようになっているので、よくわかります。これが特徴です!!合い竹はあまり見かけないレアな尺八でらしいです。

ちなみに、合い竹でも普通の尺八とあまり変わらない音が出ます。

 

木(木管尺八)

竹のように見えて竹じゃない、木管の尺八。パッと見は竹の尺八と同じように見えます。

しかし竹と異なりまっすぐなのが特徴的です。管尻も根っこがなくスパッとしているのも木管ならではです。

木管は竹よりも柔らかい音が出やすい印象があります。

 

プラスティック

人工の素材のものもあります。プラスティック製の尺八です。

 

写真はプラスティックの尺『悠』です。

プラスティック製なので、耐久度は抜群で、お手入れも簡単、お値段もお手頃です。
大量生産品ですが、一本一本製管師さんが調律しているのでよく鳴ります。

これから尺八を始める、初心者の方にオススメしたい一本です。まずはプラスティックから入って、上手くなってきたら竹や木管にグレードアップというのもありです。

 

また、プラスティックの尺八は海外に持って行ったり、気軽に写真を撮る際にも重宝します!!ハードな現場に耐えてくれる心強い相方です。

素晴らしい旅の相棒です。

 

塩化ビニル管

x.com

 

プラスティックとは別に、塩化ビニル管(水道とかに使用する管)などを利用した簡易尺八も存在します。

こちらは商品として販売されているよりも、尺八愛好家の方が自分で制作している場合が多いです。尺八は口径と管の長さ、穴の位置をしっかり測って作れば、色々な素材で作ることが可能です。

 

塩ビ管尺八は、尺八体験会などで大活躍します。水洗いやウェットシートで拭くこともできるので、衛生面も安全に多くの方が体験できます。鳴りも塩ビ管とは思えない程響きます。

塩ビ管だけでなく、管であれば金属管なんかでも可能です。

 

漆塗り?の尺八

 

尺八そのものの材質ではないのですが、表面全体が漆で塗られた尺八もあります。

通常、管内は漆を塗るのですが外側まで漆でコーティングされた尺八はその存在感も抜群です。

 

ガラス製

ガラス製の尺八というレアな尺八も存在します。

透き通ったガラスでできた透明な尺八はとても神秘的です。
神秘的なんですが、吹くと曇ります笑

音は竹などとはどこか違った鋭いけど澄んでいる音が出ます。

取り扱いが…とても怖いです!!

 

翡翠・象牙・石の尺八

翡翠や象牙、石で作られた尺八も存在します。

実物を見ることはほとんど叶いませんが、正倉院に保管されており、雅楽に用いられていたとされています。普化宗の虚無僧による尺八になる前の、雅楽の法器として用いられていたそうです。

 

超巨大尺八(写真の左)

演奏の為の尺八ではありませんが、ある所にはこんなに巨大な手作り尺八もあったりします!!

かなり成長した竹を切り、歌口を切る。それだけでかなり尺八っぽく鳴ります。まだ指穴は空いていませんが、いずれ開けるのでしょうか。

 

3尺3寸くらいまでだと普通に使用する尺八としてあったりします。 

 

CFRP(炭素繊維強化プラスチック)

プラスティックよりさらに強固な素材で作られた尺八もあります。

写真左の黒い尺八は、泉州尺八工房さんが展示品として作成した『CFRP(炭素繊維強化プラスチック)』製の尺八です。

強度はおそらく尋常じゃないはず・・・

 

3Dプリンタ製尺八

近年話題の3Dプリンタで作られた尺八もあります。

こちらも泉州尺八工房さんが展示品として作成されたもので、写真の右二つが3Dプリンタで作成されています。

音色は普通の尺八と遜色ない感じです。

時代の進化を感じますね。3Dプリンタなら金型なく6寸など様々な形を作成できます。(モデルデータは必要ですが)

今後の展開がとても気になりますね 。

 

色々な尺八、それぞれの個性が見えて面白い

尺八はやはり竹製のものが多いですが、本当に様々な材質で作られています。

それぞれに良さがあり、どれも素敵な個性を持っています。同じ材質であっても大きさなどによって音は変わりますし、個性豊かな楽器なんです。

細かい装飾の違いなども見ると本当に多種多様、今使用している尺八は世界で一つとして同じもののない大切な楽器です!!

個性豊かな尺八、たくさんの人に知ってもらって好きになってもらえたら嬉しいです。

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