音と迫力で見る人、聴く人を魅了する楽器『和太鼓』。
「和太鼓を始めてみたい」となっても、何を買ったら良いのか、独学で学べるのか、などどうしたら良いのか分からないことが多かったりします。なので今回は和太鼓を始めるのに必要なことをまとめました!!
和太鼓って何?
和太鼓は撥(ばち)を使用して太鼓の面(皮)を打つことで音を出す打楽器です。一人で演奏するスタイルから、複数人で演奏するスタイルまで、様々なものがあります。また、太鼓や撥も色々な種類がある楽器です。
現代的な和太鼓は戦後あたりから盛んになったと言われており、実はまだそこまで歴史の長いものではないのです。現代においてもまだまだ様々な面で変化を遂げている楽器です。
和太鼓の魅力
和太鼓の魅力は『音楽性』と『エンターテイメント性』を兼ね備えている点です。
一般的に和太鼓というと、大きくて迫力のある音というイメージです。もちろん大きな音も和太鼓の魅力の一つですが、実は様々な音を出すことができます。音の大小だけでなく、打つ場所や打ち方を変えることで、違った音色を奏でることが可能です。様々な音の出し方や種類の異なる和太鼓を組み合わせ、音楽性の高い演奏を行うことができます。
また、和太鼓は楽器ながらスポーツに負けないほどの動きも魅力の一つです。大きな動きや小さな動きなど様々な動きによって、視覚的にも楽しむことができる一種のエンターテイメント性も持っています。
和太鼓って始めるのは難しい?
和太鼓は比較的簡単に始めることができます。
地域に和太鼓のクラブや団体があることが多く、そういったグループに参加することで和太鼓を楽しめます。
また、近年では和太鼓専門のレッスンスクールなども増えており、そこで和太鼓を教わるといったことも可能です。
和太鼓の流派
和太鼓の流派は数多くあります。各地域ごとに様々な打ち方や考え方があり、数えきれないほどの流派があるといっても良いでしょう。グループ=流派に近いようなイメージに近いです。
流派によって打ち方だけでなく、太鼓の使い方も異なります。太鼓を斜めにして打つところもあれば、平置きの状態にして打つところもあります。この違いもまた和太鼓の面白いところの一つです。
和太鼓の種類
和太鼓には様々な種類があります。同じ種類の太鼓でも材質や大きさが違ったりするので、その種類は多岐に渡ります。一般的によく目にする和太鼓は以下の三種類かと思います。
- 宮太鼓(別称、長胴太鼓・中太鼓など)
- 締太鼓
- 桶胴太鼓
和太鼓を始めるのにそろえるもの
和太鼓を始めるのに必要なものはそんなに多くありません。グループに属する場合はグループ保有の和太鼓を使うことがほとんどで、自分の太鼓がなくても問題ない場合が多いです。
- 撥
- 撥袋
- 動きやすい服(ジャージなど)
- タオル
- 絆創膏、テーピング
撥
『撥』は太鼓を打つのに必須なアイテムです。
撥には様々な大きさや種類があるのですが、所属する団体によって異なるので団体に入る場合やレッスンに通う場合はまず撥の種類を聞いたから買う方が良いでしょう。
個人で始める場合はどの撥でも問題ないですが、朴やヒノキといった軽い撥をオススメします。重い撥の方が簡単に大きな音がでるのですが、手首を痛めやすかったりします。また、重い撥は硬い木材だったりする場合が多く、太鼓への負担が大きくなります。
パワーだけではなく、テクニックで音を出すのでコントロールといった意味でも軽い撥がオススメです。
撥に使われている主な木材の例
- 樫
- メープル
- 朴
- 桧
和太鼓メーカーの宮本卯之助商店さんのホームページに撥についてのページがありますので、気になる方はご覧ください。
撥袋
撥をしまう袋も準備しておくと良いです。
撥袋は2~3セットが入る簡単な布のものから、しっかりとしたケースまで様々あります。
簡単なものであれば、自分で作ることも可能なので、必ず買う必要がありものではありません。
動きやすい服
和太鼓はかなり動くため、動きやすい服装でのぞむのがベストです。基本的にはジャージなどであれば問題ありません。
流派によっては低い姿勢で打つものもあったりするので伸縮性の低いジーンズなどは避けた方が良いです。見学や体験に行く際は気をつけてください。
タオル
想像以上に汗もかくのでタオルも準備しておいた方が良いです。人によっては一枚では足りないという人もいます。
絆創膏・テーピング
太鼓を打つと最初の方は手にマメができます。練習中は絆創膏をつけてもすぐに剥がれてしまいますが、練習後はそのままにしておくと痛かったりするので絆創膏を持っていると何かと役にたちます。
また、人によってはテーピングなどもして怪我予防をする人もいますので、持っているとこちらも何かと便利です。
和太鼓は独学でできるようになる?お稽古は必要?お金はかかる?
様々な流派があるので、独学で学び自己流を名乗ることも可能です。ですが、体の使い方や技術といったことを学ぶ為に、独学よりはどこかの団体に属する方がオススメです。
団体に属することで、個人ではなく団体で演奏することの楽しさや難しさ、技術なども学ぶことができます。
また、太鼓は音の大きさ故に練習できる場所が限られる為、個人で練習するとなると場所探しなども難しいです。そういった面でも団体に属してちゃんとした環境で練習するのが良いでしょう。
レッスンでは月謝がかかりますが、団体に属する場合も太鼓の維持費や練習場所を借りるための団体運営費がかかることが多いです。地域の太鼓団体だと、だいたい月1,000円~3,000円くらいです。大きな団体になるともう少しかかる場合もあります。
自分の和太鼓が欲しい場合どこで買える?値段は?
自分の太鼓が欲しくなった場合は和太鼓メーカーから購入することが可能です。最近はインターネットで注文することもできます。
値段は太鼓の種類にもよりますが、安いもので3~4万円、一般的なものだと20万円前後、高いものだと40万、100万円以上といった感じに幅がとても広いです。
可能なら一度足を運び、実物を見ることをオススメします。
まとめ:和太鼓は気軽に始めやすい!!運動にもなります!!
和太鼓は撥と運動着などがあれば始められるので、他の楽器に比べると非常に始めやすいかと思います。また、運動にもなるということで近年では太鼓でエキササイズといったものもあります。
和太鼓に興味がある方は地元の太鼓団体やレッスンスクールにぜひ足を運んでみてください!!
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