11月3日、管打楽室内合奏団「Ensemble Levent 」によるコンサート“ONE”CONCERT〜FUEIRO〜”が開催される。
このコンサートは開催ごとにテーマが異なり、今回のテーマは「笛色」、和と洋の木管楽器に焦点を当てたコンサートとなっている。尺八奏者の 寄田真見乃 氏を迎え、笛の魅力を知ることができるコンサートだ。
管打楽室内合奏団『Ensemble Levent アンサンブル・ルヴァン』
「Ensemble Levent 」は東京藝術大学の卒業生を中心に結成された『管楽器各1本ずつ+打楽器』というコンパクトなアンサンブル。
このコンパクトなアンサンブルは、吹奏楽界の巨匠フレデリック・フェネル氏が提唱した、各パートに1本ずつ配置する「ウインド・アンサンブル(Wind Ensemble)」の定義にのっとって構成されている。
「Ensemble Levent アンサンブル・ルヴァン」の名前でもある『Le vent ル ヴァン』にはフランス語で『風』という意味があり、管楽器が『息』を使う楽器であることクラシック音楽に新しい『風』を起こす団体となること、という2つの意味が込められている。
「Ensemble Levent」は公演での活動をはじめ、小学校、中学校から高校までの各「教育現場」での活動にも力を入れており、芸術鑑賞会・音楽鑑賞教室といった学校公演の他、”より充実した吹奏楽部の活動”のための吹奏楽部指導なども積極的に行っている。
尺八奏者 寄田真見乃
幼少より尺八を習い、中学3年(15歳)という年齢で最年少師範都山流師範に登第。
その後、琴古流尺八・仏教尺八・禅尺八及び尺八学全般を学び、16歳(高校2年)で全国最年少の琴古流大師範を充許。3年連続で全国高校総合文化祭に出場する。
2009年、東京藝術大学(音楽学部 邦楽科 尺八専攻)入学し、翌年にデビューシングルCD『初音』を発刊。アメリカ最大の楽器博物館『MIM』に展示される。
21歳でプラハで開催された『Japonský den 2011』に特別ゲストとして招かれ、チェコ音楽博物館で駐チェコ共和国日本国大使同席のもと演奏。国営チェコTVでも演奏し、ヨーロッパ各地で放映された。
そして、これまで数々の賞を受賞し、国内外でも幅広く演奏活動を行なっている。
公演のポイント「和と洋の音の重なりあい」
今回の公演のポイントは何と言っても和と洋の音の重なり合い、調和という点だ。似ているようで異なる点も多い和と洋の楽器がどのようにして重なり、調和をとるのか、という部分はとても興味深いポイントである。
また、会場である「銕仙会能楽研修所」にも注目だ。お能の舞台で奏でる洋楽器の音がどのように聞こえるのか、というのもとても面白いポイントである。和楽器好きだけでなく、洋楽器好きも新鮮に楽しむことができるだろう。
新しい発見や魅力溢れるコンサート
「Ensemble Levent 」の“ONE”CONCERT〜FUEIRO〜”は和楽器や洋楽器を知っている人、知らない人、どんな人でも新しい発見や楽しみが待っているコンサートだろう。
興味の湧いた方はぜひ足を運び、音の世界を楽しんでほしい。
公演情報
ライブ名 | 管打楽室内合奏団 アンサンブル・ルヴァン 『”ONE”CONCERT〜FUEIRO〜』 |
日にち | 2019年11月3日(日) |
場所 | 場所:銕仙会能楽研修所(南青山) |
時間 | 開演 15:00 |
出演 | 尺八: 寄田真見乃Ensemble Levent Wind Quintet(木管五重奏): 石田彩子(フルート) 佐竹真登(オーボエ) 西澤いずみ(クラリネット) 大内秀介(ファゴット) 能瀬愛加(ホルン) |
曲目 | 鶴の巣籠/尺八楽古典本曲(尺八独奏) 証城寺のスケルツォ/江戸信吾作曲(木5+尺八) 他 |
料金 | 一般チケット:4,000円 区民チケット:3,000円 会員チケット:3,000円 特別チケット:8,000円 |
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