『高いか安いか?』
仕事によっては、アドバイスをもらうだけで、
1時間10万円〜50万円という価格も結構ありますよね。
そのうえで、これを高いと捉えるか、安いと捉えるかは
目的や人それぞれ変わりますが、仮に50万円を投資し、
自分の貴重な時間を1時間だけヒアリングに費やしただけで、
300万円の利益が取れたとなれば、決して高くないと思います。
そのうえで、演奏家の方や、先生など、技術を提供する職業や
アーティスト活動で生計を立てている方は、きっと、
膨大な年月と時間、労力を費やして今に至ると思います。
そんななか、SNSで動画を配信をしている人も多いと思いますが、
配信も機材やソフトなど結構な時間とコストがかかりますよね。
物販だと輸送費や材料費など、仕入れの変動がありますが、
情報や知識を売る「無形商材」の良いところは「価値」を
届ける事ができれば、在庫管理や仕入れ、もっと言えば、
相場も自分で決める事ができることです。
周りに合わせて「自分も安くしなければいけない」、
「他の人より稼いでは悪い」と言う決まりはありません。
しかし、日本人はどうしても価格を
提示することに遠慮をしてしまいがちですよね。
お金のマインドセット
「マインドセット」とは簡単に言えば、
「考え方を変える」の事なのですが、会社組織や
職場の環境に合わせる事もマインドセットの1つです。
「社員研修」は、まさにマインドをセットする為の研修といえます。
稼ぐことは汚いことなのか?
小さい頃「お金は汚いもの・・」「お金を数えるなんて意地汚い・・」
親からその様な言葉を聞かされてきた人もいるかもしれません。
確かに「お金の扱い方」次第では間違いではありませんが・・・。
世界的に見ても、お金のリテラシーが低い日本人。
実は日本の歴史にヒントがあります。
汗をかいて働くのが美徳
江戸時代は、260年もの間、戦争がなく平和だったと聞きますが、
その政策の1つに「お金を持たせない」仕組みがありました。
日本は農民が多く「年貢」や「田畑」を持つ面積の多さに
価値を見出してきました。ヘタにに国民がお金を持つと、
暴動や問題が起きるという考えからだったそうです。
その為、お金を稼ぐ町人や商売人は、武士より「身分が下」と
見られていた時代があります。また、昔から「村八分」という
文化もあり「人と違う事」をすると仲間外れの対象になりました。
小さな村の集団生活では、個人よりコミュニティ独自の
「ローカルルール」が重んじられてきた歴史が日本人にはあります。
つまり「出る杭は打たれる」という文化もあります。
現代では大分、薄れたといえ、この様な背景からも
日本人はDNAとして「周りに合わせる」という意識が
潜在意識に刷り込まれていてもおかしくないのです。
その為、良くも悪くも相場に合わせたり、顔色を伺いながら
自分から値引きしてしまったりしまいがちではないでしょうか?
あなたはなぜ、それを仕事にしているのですか?
そのうえでなぜ、
それを仕事にしているのですか?ですが、
・自分の得意な事だから。
・自分の時間が欲しいから。
・生活をするため。
人それぞれ理由は色々あると思いますが、
いずれにしても「お金」=「信用」や「ありがとう」です。
「自分に出来ないこと」を代行してらったり、
知識やノウハウを教えてもらうことで「自分の時間ができた」
「命を助けてもらった」「成長することができた」など、
「感謝」の気持ちを目に見える形にしたのがお金なのです。
「お金払ってんだから」「教えてくれて当たり前」
「サービスでもっとやってよ。」「自家製だからタダでいいでしょ」
これは感謝ではなく「依存」ですよね。
しょっちゅう、当日にキャンセルしたり、
言いがかりを言ってくるのは「依存客」の特徴です。
「招かざる客」を避ける為にも明確な価格設定は必要なのです。
『近江商人』の教えで「三方よし」という言葉があります。
お金を払う人には、お金が集まってきます。
・自分良し
・相手良し
・世間良し
自分も潤う事で、相手も喜んで(喜ばせて)くれて、
ボランティア活動も無理なく継続できます。
そんな人が増えれば世間も良くなりますよね。
平和にも通じる、日本人らしい考え方だぁと思います。
稼ぐ事=「ありがとう」だと認識すれば「適正価格」を提示でき、
また理不尽な提案に対しては「NO」を堂々と言える様になります。
多くのお客様から「ありがとう」と言われたいですよね。
ありがとうを届けるための3つのマインド
・正当な理由が無い、感情による割り引きや無料サービスは、
他のお客様にとって失礼な行為。(バレた場合、定価で購入してくれた上客の信用を失う)
・「無料で仕事を受ける」という事は自分の仕事に対して
無責任になりかねない危うい行為。(厚意の範疇なので完遂させる責任が生じない)
・商品、サービスに自信(覚悟)が無いなら売ってはいけない。
(お客様の時間や資産、信用を奪ってしまう)
まとめ
『徳を積む』は『得を積む』でもあります。
どちらにせよ、共通するのは「ありがとう」や「感謝」であり、
価格やメリットだけの付き合いは「お金の切れ目は縁の切れ目」になり、
お客様とも長くは続きません。
今は、欲しいものが安く揃い、情報を簡単にシェアできます。
ある意味「損得勘定」だけになりやすい環境ですが、
これからは、どれだけ相手と『共感』ができる
体験や価値を届けられるか、だと思います。
その価値が、相手にとってプライスレスだったなら、
長い付き合いになるかもしれませんね。
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