2023年11月4日に「和楽器もくもく会 秋葉原 和の音交流館」を開催しました。
今回の和楽器もくもく会では通常の交流会に加え「和楽器や和楽器関連商品の展示」も併設し、普段SNSなどで見かけるけど、実物を見る・触る機会がないものも見て、触って、体験できる場も設け、交流も展示、体験も大変盛り上がる和楽器もくもく会となりました。
今回の記事では、和楽器もくもく会の様子に加え、開催時に感じたことや展示などを加えた和楽器もくもく会の発展の可能性、展示時についての気付いたことなども書き残そうと思います。
開催のノウハウなどについてはいいかな、という方は「和楽器もくもく会当日の様子」まで進んでいただければ、当日の様子をご覧いただけます。
■「和楽器もくもく会」開催の経緯
今回の和楽器もくもく会は上野-秋葉原間にある「和の音交流館」という場所で開催されていた「和文化フェス」という催しに併せて開催されました。
これまで和楽器メディアとしては和楽器もくもく会は開催していなかったのですが、兼ねてより和楽器もくもく会のような交流会ができないかな、と思っていました。
そんな折り、和の音交流館より和文化フェスの盛り上げる為に和楽器もくもく会を実施してほしい、という依頼があり今回開催することになりました
■ 開催まで2週間、どうする集客!!
嬉しい反面、依頼が来たのは11月17日、開催の2週間前のことでした。
通常であれば、やること自体を数ヶ月前とかに告知して興味がある人がそれとなく予定を空けておく、そして申し込みを1ヶ月前くらいから開始し、申し込んでもらうという場合が多いのですが、今回は告知も申し込みも2週間しかない、とにもかくにも時間が足りない、という状況でした。
また、今回は連休も重なっていたので、初日・中日・最終日色々悩みましたが、中日で遊びにきたついでにご来場いただける見込みをして、中日での開催としました。
盛り上げの為のイベントということもあり、来場者数名だったけど告知も短かったから仕方ないよね、というのは個人
■ 来てもらえるよう戦略を考える
人数と料金とノベルティ
告知にあたり、イベント趣旨は決まっているのでまず考えたのは「定員」と「料金」でした。
「定員」は会場のキャパシティを考えて、受付上は20名としつつ、実際は25名を設定。20名程度でも良かったのですが、これまでの経験から、途中での入退出もあり人数変動がある為、若干多めで設定しています。
楽器演奏や展示のスペースもあり、ピーク時は若干手狭ではありましたが、概ね人数設定は合っていました。
和楽器もくもく会を開催したい方は、人数変動についても考慮すると良いかなと思います。
「料金」については今回非常に悩みました。通常であれば申し込み制で一律で500円~1000円程度なのですが、今回は和文化フェスが同時開催されている為、当日参加やふらっといらっしゃる方がそれなりにいるだろうと想定された為です。
その為、「通常参加は500円」「ふらっと立ち寄りは無料」という設定にしました。
しかし、ここで一つ問題が発生します。それはお金を払っていただいた方と無料の方との線引きです。ふらっとと行っても長時間いる場合もあれば、参加費を払っても短時間で帰る場合もあると思います。そうすると場合によっては不公平感が生まれてしまいます。
お金を払うことの不公平感から、場合によっては当日ふらっとの参加者だけになってしまい、開催にかかる諸々の費用が賄えなくなる、という事も想定されました。
この点については悩み、今回取ったのが「ノベルティ配布」という作戦でした。
今回は和楽器メディアで取り扱っている「三味線 糸巻き風ストラップ」「三味線端材」「尺八風ペン立て」をノベルティとして、参加費をお支払いいただいた方にはプレゼントしました。
ノベルティを配布することで、有料と無料の間での差別化を図り、当日ふらっとの方でも、ノベルティがほしい場合は参加費をいただく、という流れとし、お金を支払うことへの不公平感を軽減しました。
本来であれば、商品代も考えるとあまり得策とは言えないので、定期的なイベントで毎回このレベルのものをノベルティとして配布するのは難しいと思います。しかし、今回は急遽かつ盛り上げの為のイベントかということもあり、第一にイベントの成功と、第二に次回以降の開催の為の布石、経験値・実績作り、ということを優先し、この策をとりました。
実際に、告知最中や当日もノベルティに興味を持ってくださる方も多く、結果としては成功ではありました。(仮にダメだったとしても、これまでやられていないことならば、成功しても失敗してもその経験に価値があるので、色々試してみてほしいです)
ノベルティも上手く使う事で、最初の人数と料金の問題はクリアすることができました。以下は人数と料金についてのポイントです。和楽器もくもく会や交流会をやりたいという場合は参考にしてください。
交流会 + 展示
料金の問題は解決したものの、急遽のイベントでご来場いただくには「時間を作ってでも行きたい」そう思ってもらえるような目玉が必要でした。
そこで考えたのが「和楽器/和楽器関連アイテムの展示」でした。
実は来年以降で「和楽器ベース/和楽器Base」という「和楽器/和楽器関連アイテムを実際に見て触ったりできる拠点作り」をちょうど考えており、それのプロトタイプをやれるのでは、と思いました。(「和楽器ベース/和楽器Base」の詳細はXのポストをご覧ください)
なので、時間はなかったですが「少しでも来てもらえるよう、”今”これをやるしかない!!」と決めて動きました。
2週間前に突然ご連絡し、無茶苦茶な猶予の中、多くの方がご協力くださり今回以下のアイテムを展示することができました。(展示の様子は「和楽器もくもく会当日の様子」にて掲載)
- NAHOK 様(三味線ケース、篠笛ケース)
- 清月閣 様(尺八「玄 1.8X」)
- Sera Creations 様(箏柱「宙 -SORA」「樹 -MIKI-」、ファインセラミックス製「箏爪」、箏爪輪糊「Serafit」、箏柱ケース)
- 東京和楽器 様(三味線、糸巻き各種)
- 撥道ウェアハウス 様(オリジナル三味線「影藤」「烏丸」、三味線用合皮「響」)
- 北菱電興株式会社 様(コンパクト箏「NEO-KOTO輝」)
次ページでは「和楽器もくもく会」の準備について紹介
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