みなさんこんにちは。
今回は箏の絃について解説していきます。
突然だけど、ギターの絃は何本かわかる?
え? 6本ですよね。
正解。じゃあ箏の絃は何本?
ええっと……。
すみませんわからないです……。
箏を始めた当初、絃の本数はわからないですよね。
大丈夫、僕もそうでした。
でもいつこんな質問がくるかわかりません。
自信を持って答えられるように、箏の絃について事前に勉強しておきましょう。
この記事を読めば、箏の絃についてどんな質問がきても堂々と答えることができるようになります。
箏の絃って何本あるの?
冒頭の質問に答えます。
答えは13本よ。
箏の絃は13本あります。
ギターの倍以上の本数ですね。
13本と聞くと多くて難しそうと感じてしまいがちですが、弾いていくうちになれていくので大丈夫です。
箏の絃ってどう数えるの?
箏には絃ごとに名前があります。
基本的には、数字が割り振られているイメージです。
まず、自分が箏の前に座っているイメージをしてください。
右側に龍角があればOKです。
龍角がわからない人はまずこちらを読もう!
では、箏の絃を数えていきましょう。
まずは自分から見て一番奥の絃。
これが一絃です。
そこから手前にひとつずつ、数えていきましょう。
二、三、四…十まできたらストップ。
低い音から高い音へ、順番に一から十まで続きます。
では残りの11本目から13本目まで。
この3本の呼び方は少し特殊です。
呼び方は以下の通り。
- 11本目:斗(と)
- 12本目:為(い)
- 13本目:巾(きん)
ちなみに、十七絃はまた別の数え方があります。
一〜十までは箏と同じ。
でも11〜17は算用数字で表記します。
斗・為・巾の表記は使わないのでややこしいですね。
楽譜にも上記の表記で記載されるので、それを見て正しく弾けるように覚えましょう!
箏の絃の種類には何があるの?
箏の絃には2種類あります。
- 絹糸
- テトロン
それぞれ詳しく見ていきましょう。
絹糸
かつては絹糸がメインで使われていました。
柔らかくて、音質的にも伸びやかに響くのが特徴。
特に、古典を弾く時には渋みも出て風情があります。
ただ、デメリットは糸が切れやすいこと。
練習量の多い人だと、一日に何度も切れてしまうこともあります。
また、絹糸自体が高級品で価格も高価となります。
蚕から糸になるまでが長く、労力がかかるのが主な理由ですね。
テトロン
そこで絹糸に代わり使われはじめたのがテトロン。
低価格で丈夫な化学繊維として人気です。
絃が切れにくく、強く張りやすい。
その上、弾力も落ちにくいという特徴があります。
テトロンという名前の由来などについてはこちらも併せて読んでみてくださいね。
糸締めって何? 絃は張替えが必要
絃は永久に同じものを使い続けることはできません。
絃が切れたり、弾力が落ちて緩くなってしまったり。
そんな時は絃を再度張って締め直すことが必要です。
これを糸締めと呼びます。
糸締めには2種類のやり方があるので、これも紹介しますね。
- 新糸(あらいと)締め:
すべて新しい絃にして締め直すこと
※糸締め代+糸代がかかる - 天地(てんち)締め:
龍角側と龍尾側の絃を交換すること
※糸締め代のみかかる
同じ箏でも、締める人によって音は違ってきます。
通常はお箏屋さんなどにお願いすることになりますが、自分の出したい音や普段の音などの認識をすり合わせて、納得のいく糸締めにしましょう。
まとめ:絃は斗・為・巾だけでも覚えよう!
箏の絃が13本あることはもう覚えましたね?
数える時も、基本的に斗・為・巾さえ覚えれば大丈夫です。
あとは弾きながら覚えていきましょう。
この記事であなたの箏ライフが少しでも豊かになりましたら幸いです。
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