【おもしろ情報】三味線にドラムヘッドを貼ってもらった話。皮の貼り方も解説!!

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三味線の皮って色々なものを張ることができるのですが、ドラムヘッドも張ることができるんです!!

現在和楽器メディアでプロモーションしている撥道の新しい三味線の裏面にはドラムヘッドが張ってあります。今回はドラムヘッドを張った三味線について紹介いたします。

ドラムヘッドとは

ドラムヘッドは簡単に言うとドラムの皮です。交換可能なパーツで、和太鼓や三味線のように様々な種類があり、それぞれ音色や特徴が異なります。消耗品で、破けることもあれば破けなくてもボロボロになると交換したりします。

 

なぜ三味線にドラムヘッドを張ったのか

撥道から三味線をいただく際に、「皮、どうする?」という話がありました。

プロモーションする上で色々な人に弾いてもらおうと、表はベーシックな犬皮を選択しましたが、裏は「せっかく新しい三味線だし何か今までにないことをやりたい」と悩んでいました。

 

合皮、山羊皮、普通に犬皮などの選択肢が出た中で、撥道の方に「ドラムヘッドも張れるよ」と言われたのです!!

私自身ドラム・和太鼓をやっており、とても惹かれました。「三味線にドラムヘッド張ったらどうなるんだろう・・・!!」ととても気になりました。

 

撥道の方の提案と興味から裏面はドラムヘッドを張ることになりました。

 

三味線にドラムヘッドを張るとこんな感じ

今回はREMO社のドラムヘッドを張っていただきました。牛皮のような模様がとても美しく印象的です。

ドラムヘッドは胴に蓋をするような感じに貼られています。皮を押した時のテンション(張り上げの強さ)はとても高く、指で弾くとドラムのような音が出ます。

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ドラムヘッドの張り方

元々のドラムヘッド

元々のドラムヘッドはこのような形です。当たり前ですがまんまドラムです。

面の型取り

まず最初に面に合わせた型取りをします。普通の鉛筆なんかで十分に線は引けるそうです。

皮をカット

型を取った後は大まかにカットしフレームから外します。

機械張りするので、皮をセットできる形に切りそろえます。

皮を機械にセット、胴に張る

機械に皮セットし、胴に張っていきます。写真では見えませんが、皮の下に胴がセットされていて、圧着する感じに張り上げます。

ちなみに、機械と言っても全自動ではなく、徐々にテンションをあげて張り上げていくそうです。
一気に張り上げると破けたりする為、とても気をつかうそうです。

張りすぎると皮が破れるが、ゆるすぎてもダメ、見極めが難しそうですね。

余分な部分をカット

胴に皮を張ったあとは、余計な部分をカットしていきます。通常の皮では、汗でずれたり・環境によって縮んだりすることを考慮して、余分な部分を残して胴に張るそうですが、今回のドラムヘッドだとその心配はないので、余分は残さずに切ります。(残してもOKだそうです)

まずはハサミで大まかに切っていきます。

ハサミの後はカッターで余分な部分を削ぎ落とします。

ドラムヘッドを張った胴、完成!!

上の工程を経て、ドラムヘッドを張った胴が完成です。蓋をするような見た目が普段見ないのでとても新鮮ですね!!

 

ドラムヘッドを張った時の音

見た目も良いけど、気になるのはやはり音だと思います。

今回の三味線は太棹ですが、今の所気になるような点はありません。他の三味線と遜色ない感じです!!
しかし、テンションが高めなのと、指で叩くとやはりドラムの音です。太棹なのでマッチしているかなという感じです。

細棹や中棹だと微妙な音の違いなどがより鮮明になりそうで微妙かもしれません。

 

三味線にドラムヘッドを張った時のポイント

ポイント① 見た目スッキリ

ポイントは何と言っても見た目がめちゃくちゃスッキリしているところです。

胴がまるっと見えるのでとてもインパクトがあります。そして胴の木目などを広く見せることができます。自分の三味線の「木目や質感気に入ってるんだよね!!」という人には良い感じです。

横からパッと見たら「裏面皮貼ってないの?」と思ってしまうかもしれません。

ポイント② 滑り止めシールが貼りやすい

これは滑り止めシールを貼る太棹などだけかもしれませんが、滑り止めシールが張りやすかったです!!皮の段差がないので綺麗かつ、体よりの部分ギリギリまで貼ることができました。

ポイント③ 汗や蒸れなどでもずれにくい

今回のドラムヘッドは人工の皮なので、汗や蒸れなどの湿気や環境変化にも強いそうです。極度の高音だと接着している糊が緩んでずれてしまうそうですが、夏の車内に置き忘れたりしない限りはほぼほぼ大丈夫だそうです。

 

まとめ 遊び心と可能性にワクワクします

今回は新しい三味線に可能性という付加価値をつける意味合いでもドラムヘッドを貼っていただきました。賛否は別れるかもしれませんが、私自身はこういった新しい取り組みもありなのかなと思います。

皮の入手が難しくなる昨今では、何が今後代用品になるかを模索する必要があります。そういった意味合いでも張ってもらえてよかったなと思います。

色々な方から意見をいただき、今後もしかしたら表面に張るのも悪くないとなるかもしれませんね。

 

撥道ウエアハウスでは通常の皮の張替えもやってます。

皮張り -Skinning-
三味線の音を決めるのは、皮が重要な要素になります。撥道ウエアハウスは、三味線皮の製造一筋で来たメーカーが全面的に協力している会社です。皮の良しあしを熟知しているからこそ、お客様にお求めやすい価格でご提供することができます。 四つ皮

今回はドラムヘッドを張っていただきましたが、撥道ウエアハウスではもちろん通常の張り替えもやっています。

犬皮、猫皮、山羊皮、響(撥道オリジナル合皮)があります。お手頃価格なので、気になる方は是非Webサイトをのぞいてみてください!!

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