幻の竪笛『オークラウロ』。尺八とフルートが融合した楽器。

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楽器
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幻の竪笛と呼ばれる楽器『オークラウロ』をご存知でしょうか?

『オークラウロ』尺八とフルートが融合したハイブリットな楽器、その生い立ちも含め非常に魅力的な楽器です。

今回は『オークラウロ』を紹介をします。

オークラウロとは

オークラウロとは、尺八の歌口とフルートのフルートのキー装置(穴を押さえる為の装置)を持ったハイブリットな金属製の管楽器です。

楽器のジャンルとしては金属製の多孔尺八に分類されます。金属の持つ光沢感が、尺八にはない独特の雰囲気を醸しておりとても魅力的な楽器です。

見た目はフルートに尺八の歌口がついているというオークラウロですが、内部構造など細かい部分は尺八に寄せて色々な工夫がされているそうです。

オークラウロ OFFICIAL
大倉喜七郎が作った尺八×フルートのハイブリット、金属製多孔尺八オークラウロのためのウェブサイトです。

 

オークラウロ考案の父『大倉喜七郎』

オークラウロは明治初期に大倉喜七郎氏によって考案されました。
大倉氏と言えば、ホテルオークラをはじめとするホテル業に多大な影響を与えた方です。

その大倉氏は、音楽などの文化やスポーツにも精通していました。
そして、尺八の演奏を得意としていたそうです。その中で、尺八をより西洋十二音階に近づけたいという想いからオークラウロを考案されたそうです。試行錯誤の開発の末のオークラウロであり、当時は楽団なども結成されていました。

また、大倉喜七郎氏は新しい邦楽のジャンルである「大和楽」なども考案されています。
日本や世界の文化に対して本当に理解が深い偉大な方だったことが分かります。

オークラウロの公式Webサイトにオークラウロの歴史について詳しく書かれています。
オークラウロの歴史がとても分かりやすく解説されています。

オークラウロ OFFICIAL
大倉喜七郎が作った尺八×フルートのハイブリット、金属製多孔尺八オークラウロのためのウェブサイトです。 

 

オークラウロの衰退と復活

開発が進められたオークラウロですが、歴史の波の中で全国に広まる前にその身を潜めてしまい、いつしか「存在したらしい」という幻の楽器になってしまったそうです。

しかし大倉喜七郎氏没後50年になる2011年に開催された展覧会を機に、オークラウロ再生プロジェクトが開始されました。

現代の技術を用いたオークラウロの再制作や、尺八奏者の小湊昭尚氏を奏者として、演奏会やCD録音など演奏活動が行われています。

半世紀の時を超え、幻だった楽器が再び輝き始めたのです。

 

オークラウロの音色

そんなオークラウロの音色ですが、非常に脹らみのある柔らかい音がします。

金属が持つ広範囲に広がるような音を、尺八の歌口でコントロールして膨らませているようとでも言うのでしょうか。球体状の音の空間に包まれているような気持ちになります。

 

動画などの音源で聴いていてもその音の膨らみや温かさが伝わって来ます。竹の尺八の温かみとは異なる音色ですね。

 

オークラウロはどこで聞けるの?

オークラウロ Okraulo
オークラウロ Okraulo - 「いいね!」562件 - 楽器・オークラウロ®の演奏活動および制作・販売をサポートするためのFBページです。 It is a FB page for further information Okraulo concerts or purchase of the instrument o...

オークラウロを使用した演奏会は不定期ですが様々なところで開催されています。開催情報や演奏の様子はFacebookページからで確認できます。

またCDも販売されていてます。イベント時の会場での販売や、大倉集古館への電話やFAXで購入可能です。

オークラウロ OFFICIAL
大倉喜七郎が作った尺八×フルートのハイブリット、金属製多孔尺八オークラウロのためのウェブサイトです。 

 

オークラウロは買えるの?

オークラウロ OFFICIAL
大倉喜七郎が作った尺八×フルートのハイブリット、金属製多孔尺八オークラウロのためのウェブサイトです。 

なんと、以前は買うことができなかったのですが、今は買うことができます!受注生産なので公式Webサイトから問い合わせる必要があります。

 

まとめ:幻から復活し、いつか皆が吹ける楽器になる日が来たら…

オークラウロ OFFICIAL
大倉喜七郎が作った尺八×フルートのハイブリット、金属製多孔尺八オークラウロのためのウェブサイトです。

オークラウロ、その特性や生い立ちを知れば知るほど引き込まれるとても魅力的な楽器です。

今は実際に吹ける機会はほぼないと思いますが、いつかこの楽器で演奏できる日が来たら素敵ですね。

 

参照・引用

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