【コラム】
私の中の指導ポイント『小さなことに気づき、声をかける』

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コラム
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和楽器を指導したり教えている方、和楽器だけでなく色々なものを指導している方、教える際どのような事に気を遣っていますか。気を遣うところはたくさんあると思います。

今回は私自身が指導していた際、気を遣っていたことの一つ『小さなことに気づき、声をかける』という話を私自身のエピソードを添えて紹介します。

 

簡単に私自身の話

私は和太鼓を20年近くやっており、高校などで和太鼓を教えたりしておりました。

男女関係なく、力ではなく技術で太鼓を打つことを目指し、感覚ではなく言葉として伝えられるようロジカルな指導を心がけています。肉体を使う太鼓だからこそ頭で考え、制御して望んだ音を出す。音楽としての太鼓を意識しています。

 

『小さなことに気づき、声をかける』

技術を意識して指導していますが、今回は心がけの話です笑

私は、練習している生徒さんの『小さな変化や頑張りに気づき、声をかけること』を意識し、心がけています。

当たり前の話ではありますが、実はこれが中々難しいんです。昨日と今日、先週と今日を比べて小さな所に気づくには日々意識して見ていないと気づけなかったりします。

そして、特に大切なのは“声をかけること”です。「変わったな、良くなったな」というのを思って終わりではなく、声に出す。成長していることを実感させてあげることが結構大切だったりします。

 

この事を意識して指導をしているのですが、これは私自身がそうだったからという実体験があるからなんです。

下手くそで寂しい太鼓打ちと指導者のある一言

私が太鼓を始めたのは小学校高学年くらいの時でした。たまたま近所の方が太鼓をやっていて誘われたのがっきっかけで、太鼓チームに所属するようになりました。

当時は体格も細く、あまり太鼓が上手くありませんでした。また、太鼓チームのある地域から少し離れていたり、周りと学年が違うこともありポツンとしていることもありました。

そんなこともあるせいか、大人から気にかけてもらえずに黙々と練習することも多かったです。チームにいながら一人で練習するのはとても寂しいものです。

 

そんな中、定期的に指導にきてくださる方が練習中にこう声をかけてくださったのです。

『小さな音、出すの上手いな。小さな音は下手だとだせないんだよ。』

少しだけの言葉でした。

でも、その言葉がとても嬉しかったのを今でも覚えています。「誰にもみてもらえていないんじゃないか。」「いくら頑張っても仕方ないんじゃないか。」「進んでいないんじゃないか。」子供ながらにそんな事を思っていました。

しかし、この言葉があって“見てくれている人はいる、頑張ろう”と思えたのです。

もしかしたら偶々目に入っただけだったのかもしれません。しかし、偶々でも気づき、思うだけでなく“声をかけてくれた”という事が大切だったのだと思います。

とても小さく一瞬の出来事でしたが、自分の中ではとても大きな出来事でした。以降も辛い時にその言葉を思い出して、頑張ってきました。

 

その言葉を振り返り、指導にあたった

当時のその言葉が嬉しく、自分も教える時は「小さな事に気づける」人でありたいと思い、意識するようになりました。

加えて、なぜそれが嬉しかったのか、励みになったのかも指導するにあたり考えました。なんとなくだとその本質に近づけなくてずれてしまうことがあります。多少こじつけでも理由づけがあるとブレずにすみます。

そこまで深くは考えなかったのですが、以下のような理由で嬉しかったのだと考えています。

 

  • 自分も誰かに見てもらえているんだ、チームの一員なんだ、という仲間の中にいる意識ができた
  • 自分が上手くなったという成長を形ある言葉を通して実感できた
  • 大きな部分でなく、小さく気づかなそうな部分だからこそ、しっかりと見てもらえているという気持ちになった

 

チームには色々な人がいて、上手い人や成長が早い人がいれば、逆の人もいます。でも、やっていて、続けているだけですごいので、頑張っていない人はいないと思います。

だからこそ、どんな人の小さなことでも気づくことで、一歩進む為のエネルギーを作ってあげられるのではないでしょうか。

実際にに指導の場で、やはり小さなことに気づいて、良くなったと褒めると嬉しそうだったり、それを励みに練習を頑張ってくれる場面がたくさんありました。また、指導を離れた生徒さんが「あの時の言葉が嬉しかった」と言ってくれることがあり、とても嬉しいこともありました。

 

小さなこと気づける指導者、目指す場所は未だ遠く…

 

実際にどこまでできていたか、自分が小さな頃に言葉をかけてくださった方のように素敵な指導者にはまだまだ遠いとは思います。

小さなことに気づくというのは骨が折れることもありますが、人に教える・指導するというのはその人の時間や体験、考えに入っていくことでもあります。だからこそ、しっかりとやっていけたらと思います。

 

今回は、指導者としてまだまだ未熟な身ながらも、自身が意識していることを語りました。

もちろん今回の考えが違うのでは?というものもあるかと思います。そこは正解なく様々な指導があるので違う考えがあってしかるべきです。

皆様はどんな事に気をつけて指導していますでしょうか?素敵なエピソードや考えなどがありましたら、ぜひコメントなどいただけると嬉しいです!!

 

色々共有し、幅のある指導の世界になって行ったら素敵ですね。

コメント

  1. 重光耕治 より:

    ありがとうございます!
    みてくれてる!人がいる。
    それも、
    肯定意見を、言って下さる。
    いい音!
    元氣に鳴る!重光耕治

  2. 重光耕治 より:

    ありがとうございます!
    【和太鼓仲間】
    メンバー
    太鼓のおっちゃん
    ミスター珍も土器!

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