3Dプリンタといえば、これまでにない自由度を持って立体物を成形できるアイテムですよね。和楽器の世界でも3Dプリンタを使用して尺八を作ってみたりと様々な導入例があります。
今回は試作品ではありますが、「3Dプリンタで作った三味線の仮継」を職人さんから見せていただきました。試作ではあるものの、とても夢のあるアイテムです!!
仮継とは?
仮継は、三味線を三つ折りに分解した際、それぞれの三味線を結合する部分を保護する為のパーツです。基本的には三味線に合わせて職人さんが一つずつ作成します。だいたいの三味線には仮継がついていたりしますが、安いものや中古品などだと仮継がないものもあったりします。
結合部分にはそれぞれのパーツを結合させる為の突起があり、はめやすく・しっかりはめる為の溝があったりと細かな作り担っています。仮継はこれらを保護してくれます。
また、仮継は使わない時は仮継同士を組み合わせて保管しておくこともできます。
3Dプリンタ仮継のココに注目!!
さて、今回の3Dプリンタ仮継のポイントを紹介します。
細棹から太棹まで!フリーサイズ!!
この仮継はマジックテープで留める為、フリーサイズになっています。細・中棹の三味線から太棹の三味線まで留めることができるそうです。
フリーサイズなので、細・中棹だと少し緩めに感じましたが、クッション付きのマジックテープでしっかりと固定すれば、カバーできる感じでした。
軽量!なのにそこそこ頑丈!!
非常に軽量なのですが、押してみたりしても潰れずしっかりと強度がありました。本物の仮継に比べると劣る部分もありますが、軽量で軽い割にはしっかりとしており、安心感があります。
カラフル!自分にあった仮継も!?
3Dプリンタでの出力となるので、色も色々な色で成型することが可能です。今回は黒でしたが、自分の色に合わせた仮継というのも中々におしゃれです。
お値段もお手頃!?
3Dプリンタでの成形と手作業での調整ということで、従来の仮継よりはコストを抑えられるそうです。職人さんからすると今までの仮継も注文してほしい所もあり、中々悩みどころもあるそうですが笑
3Dプリンタ仮継、試作品だけど夢が広がるアイテム
現状でもある程度の強度はあるものの、耐久性や保護力など、職人さんからするとまだまだの部分もたくさんあるようです。三つ折りにする人の数なども含め、実際の商品化までは様々な課題がありそうですが、こういったものが開発され新しいことにチャレンジされるってとても素敵なことだなと思います。
仮継がない、仮継が壊れてしまったから新しいものが出来上がるまでの保護として、などあっったら嬉しい場面も色々ありそうです。
この素敵なアイテムがいつか市場に出回る日が来るのが楽しみですね!!
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