《桜の季節に響くサワリの音色》
2021年4月3日土曜日、東京都御徒町と秋葉原の途中にある、
『和の音交流館』をご存知ですか?
都内では珍しく和太鼓の対応もできる交流施設ですが、
今回、津軽三味線奏者の『雅勝』氏がこの場所で
『YouTube』動画配信している、自身のコンテンツ、
『シャミトーク』の1周年を記念して、
ファンを交えた公開トークライブを開催しました。
当日は、YouTubeでの生配信とソーシャルディスタンスを
確保した会場で人数限定の公開収録ということで、
用意した座席は即満席、キャンセル待ちも出るほどの人気。
会場は津軽三味線の迫力ある音が響き、大盛況でした。
そもそも、津軽三味線って?
その前に、三味線をあまり知らない人へ少し説明すると、
三味線には色々な種類や、演奏のジャンルがあり、
そのジャンルによって、三味線のサイズや音量の
大きさや演奏の方法も変わり、『津軽三味線』は
迫力のある音量で演奏できることが特徴です。
迫力のある音量で演奏をするのは理由があり、
津軽三味線は、家の前で演奏する門付(かどづけ)に
ルーツがあり、当時は屋外のとても厳しい環境でも
演奏が聞こえる様に改良されていった経緯があります。
日本の伝統芸能の中では、歴史的にも新しいジャンルで、
自由な発想もあり,現代の曲調にも馴染みやすいのも特徴です。
そんななか、伝統的な民謡の伴奏として、三味線の演奏はもちろん、
古典以外にも、セッションプレイヤーとして、どんなジャンルでも、
ボーダーレスで活動を展開している雅勝氏。
ファンを飽きさせないトークライブ当日のセットリストがこちらです。
生音は堪らない!セットリスト
1、新空(あらぞら)オリジナル曲
オープニングは、テンポ良く歯切れの良い、新空からスタート。
この曲は雅勝さんのオリジナルナンバー。
ギターも演奏する雅勝さんらしいナンバーです。
(ナンバーっていう表現が合っている?!)
2.津軽よされ
津軽五大民謡の1つが「津軽よされ節」です。由来は、諸説ありますが、
今の時代になぞらえて、「コロナよされ」という事で今回セット。
3.星の旅人 オリジナル曲
この曲はいいですよぉ・・。
夏の終わり海上がりのサンセットで聴きたいナンバー。
(彼女がいれば尚、最高w)
4.シャミコで弾いてみた・・・。
会場1階の店舗で扱っている和楽器普及の為に
開発された気軽三味線『シャミコ』を使い演奏。
シャミコのサイズは小さいのですが、津軽三味線と
同じ様に演奏していました。さすがだと思いました。
(雅勝さんはシャミコのアンバサダーとしても活躍しています)
また、雅勝さんが津軽三味線を担当する和楽器と
ヴァイオリンのカルテット「竜馬四重奏」の
3rdアルバム「connecting」に収録されている
『ハナミズキ 』はシャミコを使い演奏されているそうです。
是非、聴いてみてくださいね。
竜馬四重奏3rdアルバム「connecting」
5.肩の力を抜いてトークタイム
そのあとは、会場に集まったファンや、動画配信を
観ているファンとの間で繰り広げられたトークタイム。
普通、奏者なら三味線ネタになりがちなのですが、
雅勝さんは至って日常的なネタのトークを交え、
和楽器を演奏しないファンでも楽めます。
今回は過去1年を振り返り自分の動画配信をその場で分析。
リアルな会場は9.9割女性が集まる中、なんと!
動画視聴率になると今度は男性が多いことが判明!
一体、どういうこと??
後半はYouTubeでもお馴染みのカバー曲。
和洋折衷で雅勝節の本領発揮!
アンコールは「津軽じょんがら節」で最後を飾りました。
即興曲として有名な「津軽じょんがら節」ですが、曲の由来は、
豊臣秀吉の時代、(慶長二年)に城下にあったお寺の上椽和尚(じょうえんおしょう)を偲び、後世に語り継ぐ口説き節が「じょんがら節」の由来なのだそうです。
ラストナンバーで公開収録は終わり・・と思いきや、
収録後には、来場者限定でもう1曲演奏して大盛況のまま、
全8曲のトークライブは幕を閉じました。
まとめ
もし、機会があれば、あなたも雅勝さんの津軽三味線の
繊細で迫力のある音色を体験されてはどうでしょうか?
和楽器や三味線に対するイメージがきっと変わると思います。
いくつかの映像はYouTubeでも、公開されているので
気になる方はご覧になってみると良いかもしれませんね。
《雅勝プロフィール》
千葉県出身。祖父の影響により津軽三味線を始める。
数々の津軽三味線コンクールにて賞を受賞し、頭角を現す。
2011年日本一決定戦審査員特別賞受賞。
NHKの邦楽番組への出演、TV・CM音楽の演奏、
演劇や舞台への楽曲提供でも活躍し、海外公演も多数行う。
ロシアのモスクワ音楽院にて津軽三味線奏者としては
初の三味線一丁のソロコンサート「津軽の鼓動」を成功させる。
古典的な民謡の伴奏者としての三味線を演奏する一方、
ロック、ジャズ、ポップスなど様々なジャンルを弾きこなし、
幅広い音楽性はセッションプレイヤーとして
各業界から高い評価を得ている。
HALE to KE、Snazzy dogs、などのユニットや
ダンスグループに参加する他、自身がリーダーを務める
プロジェクト「東京最前線」では、作曲、アレンジ、
プロデュースなども手掛けている。
2016年7月、竜馬四重奏として「Neo Zipang」で
ポニーキャニオンよりメジャーデビュー。
2018年1月にはNHK「あさイチ」にて
生演奏出演し注目を集める。雅勝が手掛けた
竜馬四重奏オリジナル曲「HANABI」が
墨田区観光協会PR動画「すみだ千客万来」に起用されている。
2021年2月に「HANABI」も収録されたアルバム
「connecting」をリリース。絶賛発売中!
【Facebook】【Youtube】「竜馬四重奏」(過去記事)
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