たぬきじゃないよ、きぬただよ!!「岡安砧」を紹介。

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曲紹介
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ぽんぽこぽこぽん!!

そう、今日の曲はタヌキです!!ではなく砧、古典曲「岡安砧」をご紹介します。

 

そもそも岡安砧ってどんな曲なんですか、というから入りましょう。

岡安砧とは?

長唄曲名および山田流箏曲名。長唄としては,2世岡安源助作曲の秘曲《擣衣(きぬた)》の俗称。
岡安家には《月前の擣衣》が伝えられていたとされるが,現行の《月前の砧》は3世杵屋(きねや)正治郎が1854年(安政1)作曲したもので別曲。
原曲の作曲については諸説あり,いずれも信じがたい。長唄との関係も不明。酒井抱一(1828没)筆《吾妻唄》に,山田流箏曲としての曲名が初出。
ただし,現行曲は藤植(ふじえ)流胡弓奥組本曲を,山田流箏曲家で藤植流胡弓の家元であった山室保嘉が,19世紀末(明治20年代)に箏曲に移曲し,3世山勢松韻などが世に広めたもの。

とのことです。

ほぉー、なるほど…分かるような分からないような…岡安砧は、色々な説が出自が複雑な感じの曲なんです。

曲調としてはかなり軽快でスピード感があります。12~3分の曲なのですが、緩急もあり、和楽器があまり聞き馴染みのない方でも楽しく聴くことができる曲だと思います。

曲の成り立ちと説明をしたところで、そもそも、砧ってなに?となった方もいらっしゃると思います。「きぬた」と読む砧、こちらは一体なんなのでしょうか?

 

砧(きぬた)とは?

砧(きぬた)は、アイロンのない時代、洗濯した布を生乾きの状態で台にのせ、棒や槌でたたいて柔らかくしたり、皺をのばすための道具。
古代から伝承された民具であり、古くは夜になるとあちこちの家で砧の音がした。その印象的な音は多くの和歌にも詠まれ[2]また数多くの浮世絵の題材とされてきた。
日本の家庭では、炭を使うアイロンが普及した明治時代には廃れたが、朝鮮では1970年代まで使われていた。現在では完全に廃れている。

[Wikipedia] 砧より

砧は洗濯に使われていた道具なんですね!!叩いて伸ばす、中々大変そうな作業ですね…でも想像してみると楽しそうでもあります。

それにしても、最後の一文が印象的ですね…現在では完全に廃れている。まぁ洗濯機とかの時代ですから…こればかりは仕方ない…タライを使っている人はいても砧を使っている人は現代ではさすがにほぼいなさそうですね。

 

岡安砧との思い出

さて、今回何故「岡安砧」を紹介したかといいますと、とても印象に残っている曲だからです。

 

筆者が大学の尺八サークルで当時入りたての1年生だった頃、4年生の先輩がこの曲を吹いていました。尺八を吹いているのに、ポコポコと音が鳴ってるけど、なんだろう?どうなってんだろうなぁ~ととてもワクワクした気持ちが今でも残っています。

 

岡安砧は曲の途中にポコポコと音が鳴る箇所があります。それが砧で洗濯物を叩き延ばすという所を表しているそうですよ。とても面白いですね!!

作者不詳ということですが、作者の方はどのような気持ちでこの曲を作られたのでしょうか?気になってしょうがないですね(笑)

私自身、岡安砧も練習しましたが、先輩のような岡安砧は演奏できませんでした…難しい曲です。もしかしたら、砧で実際に洗濯したらこの曲の神髄が分かってうまくなるかもしれません!!

 

難しいけど、楽しい「岡安砧」

難しい曲ですが、軽快な調べで吹いていて楽しくなる曲です。古典曲なのに古典曲のような感じがしないといいますか。

岡安砧、おすすめですので、演奏会に是非いかがでしょうか?

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