和楽器の中でも触れる機会が比較的多い楽器『箏』。
実際始めるとなるとどんなものがいるのか?どこで習うのか?などよくわからないことが多いかと思います。今回は箏を始めるに当たって必要なものや、どんな場所で箏を習えるのかまとめました。
そもそも『箏』って何?
箏とは日本の伝統的な楽器の一つで、13本の弦(糸)が張られている楽器です。琴柱と呼ばれるパーツを立てることで音程を調整し、爪を指にはめて演奏します。
柔らかく美しい音色が特徴的で、昔から今尚たくさんの人に親しまれている日本の楽器です。
箏の『流派』
お箏には大きく『生田流(いくたりゅう)』『山田流(やまだりゅう)』という二つの流派があります。
お箏を弾く時に使用する爪と呼ばれる道具に違いがあったり、弾き方などに違いがあります。生田流の爪は四角く、山田流の爪は先が尖ったような丸い形をしています。その他にも違いは色々ありますが、どちらの流派もお箏の歴史には欠かせない素敵な流派です。
お箏を始めるのに必要なもの
- お箏本体
- 琴柱(箏に立てて、音を調整する器具)
- 爪
- 台
お箏本体
教室やカルチャースクールの場合は貸し出しがあったりするので、必ずしも買う必要はありません。自宅でも練習したい場合は必要です。(お教室によっては自宅用の練習箏がレンタル可能なところもあり、ます。
どこで買えるの?値段は?
お箏は主に和楽器を取り扱っているお店で購入することができます。近年ではネットを通して和楽器屋さんから購入することも可能です。
和楽器屋さんで買う場合は糸や琴柱や台などがセットになっていたりします。購入する時の一覧に書いてあるので安心して買うことができます。値段ですが、新品だと初心者向けで5~8万円、中・上級者向けだと10~20万円くらいのものが多いです。
オークションでも買える
また、オークションやフリマアプリなどでも購入は可能です。しかし、付属品がなかったり、壊れていたりするものもあったりと見極めが難しいので気をつける必要があります。
自宅にある場合は一度和楽器屋さんへ!!
もし自宅に箏が眠っている場合は、まだ使える可能性もあるので一度和楽器屋さんに持って行って見てもらうと良いかと思います。
長期間使用されていない場合は弦(糸)の貼り直しなどが必要な場合が多いですが、本体が破損していなければ使用できるものが多いです。
琴柱
琴柱は弦の音程を調整するのに使用する器具です。箏の上に起き、琴柱の溝に糸を乗せ挟むようにして固定し、位置をずらすことで弦の音を調整します。
どこで買えるの?値段は?
琴柱も和楽器屋さんで買うことができます。
プラスティックや象牙といった材質のものがあり、結構値段の幅もあります。プラスティックのものだと5千円くらいから、象牙だと1万円を超え、高いものだと3万円を超えたりします。オークションでもたくさん出品されていますが、全部揃っていなかったりする場合があるので注意が必要です。
爪
爪は箏を弾くためのパーツで、指にはめて使います。
どこで買えるの?値段は?
爪も和楽器屋さんで買うことができます。爪本体と指にはめる爪輪というパーツをセットで売っている場合もあればバラバラに売っている場合もあるので、お店の人に相談すると良いです。
オークションなどでも買うことができますが、爪に関しては指にはめる部分の大きさが人によって異なるので、和楽器屋さんなどに相談しながら買うことをオススメします。爪本体はプラスティックや象牙です。安いもので2,000円からあり、5,000円~10,000円くらいと幅があります。
箏用の台
箏を演奏する時に箏を置くことができる台で、座って演奏する際の台と立って演奏する際の台などがあります。
どこで買えるの?値段は?
こちらも和楽器屋さんをはじめ、インターネットなどで購入することができます。
爪などに比べ、どの台でも大きさに違いはなかったりするのでインターネットなどで購入しても問題ありません。しかし、どの台を使うかは時と場合や流派によって違ったりするので、流派に入門する場合は先生などに聞いてから買うと良いかと思います。立って弾く為の台だと15,000円程度で、座って弾くものだと3,000円くらいで買えます。
その他の付属品
他には譜面台(楽譜を置く台)や爪、琴柱をしまうケースや箏をしまうケースなどもあります。全て買い揃える必要はないと思いますが、持ち運ぶ可能性がある場合は箏ケースは持っていて損はないかと思います。
どこで買えるの?値段は?
付属品も和楽器屋さんやインターネットで買うことができます。
箏のケースは素材や重さが違うので可能なら実物を見てから買えるのがベストです。ケースは7,000円前後で買えます。持ち運ぶ際にぶつけたりする可能性もあるので、厚手のものだと安心です。
教室には通った方が良い?お教室の値段は?
お箏というと冒頭で書いたように流派があります。
ひと昔前までは入門→お稽古という流れが多く、今もその印象が和楽器をやっていない人にもあって敬遠されがちな所もあります。ですが最近では様々な形式でお箏を習うことができ、自分のライフスタイルに合わせた練習が可能です。
お箏の練習形式
形式 | 内容 |
---|---|
ワークショップ形式 | 単発で教えてもらえる形式です。 箏を習う前に、自分に合うのかやってみたい場合などにおすすめ。 |
カルチャースクール形式 | 全〇〇回で〇〇円といった感じのワークショップが連続している形式。 初回から最後までやると一通りはできるようになります。 大体が2~3ヶ月、長くても半年という期間が多く、集中して覚えたい場合におすすめ。長いものだと1年通してというものもおります。 |
レッスン形式 | 一回〇〇円、月一回・二回で〇〇円といった感じの形式です。 お稽古というよりは少しラフな形式で最近はレッスン形式の指導をしてくださる先生も増えています。 流派に入門しなくても大丈夫な場合も多いです。 自分のペースで習いにいって上達したりしたい場合におすすめです。 |
お稽古形式 | 先生につき、指導してもらう形式です。 流派に入会する場合は、流派の演奏会にでたり上手くなったら試験などを受けることができます。 教わって自分でもガッツリ練習して上手くなりたいといった場合にとてもおすすめです。 |
どれがいいのか?
まずやりたい場合はワークショップやカルチャースクール
まず箏をやってみたいという場合はワークショップやカルチャースクールで良いと思います。
ワークショップであれば1回3,000円~5,000円くらいのものが多いです。カルチャースクールだと全5~10回など回数が決まっていて、2万円~3万円くらいのものを見かけることが多いです。地域の自治会館などで開催されていたりします。
お教室の体験レッスンもオススメ!!
お教室によっては体験レッスンを開催しているところもあります。そういった所でまずはお箏を体験してみるのもオススメです。先生と相性がよければそこでそのまま教わることもできます。
自分のペースでやりたい場合はレッスン形式
自分のペースで練習したいという場合はレッスン形式がオススメです。
レッスンの日取りを自分で選べたり、レッスンの振替などが行えたりします(お稽古でも振替をしてくれる先生はいます。)月1~2回で7,000~10,000円といったものが主です。
ガッツリやりたい、目標を見据えたい場合はやっぱりお稽古
さらにより踏み込んで上達したいという時はやはりお稽古が一番です。先生からの課題をこなし上達していくことを目標にしたい場合にオススメです。
先生により異なりますが、月謝はだいたい1万円~2万円くらいです。学生だと割引がある先生もいらっしゃいます。
月謝は月のお稽古回数や時間によって異なるので、確認が必要です。また、会に属する必要がある場合は月謝とは別に入会料がかかる場合もあるのでこちらも確認が必要です。
まとめ
お箏は和楽器の中では比較的取り組みやすい楽器です!興味を持たれた方はぜひお箏のワークショップや教室に通ってお箏を一度体験して見てください!!
必要なもの
- お箏:初心者向け5万円~8万円、中上級者向け10~20万円
- 爪:プラスティック、象牙2,000円~1,0000円くらい
- 琴柱:プラスティック、象牙5,000円~3,0000円くらい(象牙だと高いです)
- 演奏台:座奏台3,000円、立奏台15,000円くらい
- お箏ケース(持ち歩く場合):8,000円くらい
練習形式
- ワークショップ
- カルチャースクール
- レッスン
- お教室(お稽古)
コメント
お筝教室では、お琴を自分で買って持っていきますか?