三味線を華やかに飾るパーツといえば『胴かけ』です。
こちらの胴かけは三味線アーティストの『なつみゆず』さんの胴かけです。とても可愛らしい胴かけです!!
なんと、こちらの胴かけはなつみゆずさん手作りの胴かけなんです。
今回は『なつみゆず』さんにオリジナル胴かけの作り方を教えていただきましたので紹介します!オシャレで可愛い胴かけが自分で作れちゃいます!!
『なつみゆず』とは
『なつみゆず』さんは日本だけでなく海外でも活動する国際派シンガーソングライター。富山出身
日本の粋や風流をその美しい歌声で歌い上げ、伝統だけでなくアニメや漫画などのサブカルチャーなど、日本が持つ魅力を世界へ広める為、様々な活動を行なっています。
2018年5月にはアメリカ横断ツアーを開催し、その活動の幅を更に広めている期待のアーティストです。
胴掛けの入手
まずは無地の胴掛けを手に入れます。
胴掛けは布や皮の貼られていない素の状態の胴掛けです。
ゆずさんは津軽三味線を販売している優宝さんで購入されたとのことです。
優宝さんの以下の胴かけで、天神カバー付きで値段も1,500円とお手頃です。
ページの一番上にも無地の胴掛けがありますが、こちらは既に皮が貼られているものです。
ページの一番下にある『商品D12 生地(加工前)』という商品ですので、お間違えなく。
胴かけに下地を塗る
胴かけに絵を書く前に下地を塗っていきます。下地を塗ることで色が綺麗に出るようになります。
地道ですが、まんべんなく・ムラなく塗っていきます。
下地を塗り終わるとこのような感じになります。
下地の色は何色でも大丈夫です。発色を考えると白やグレーなどの下地を使用するのが基本といった感じです。
ゆずさんの場合はモチーフのカラーがイエロー・オレンジなのでそれに合わせた下地の色になっています。
下地はプラモデルなどで使用する『サーフェイサー』という塗料を用いても良さそうです。サーフェイサーとは白やグレーの下地処理に使用される塗料で、スプレータイプなどもある便利な塗料です。
下書きをする
下地が塗れたら次は実際のイラストの下書きをしていきます。
下書き無しで書いていくのも良いですが、下書きをした方がバランスよく描けます。
こちらの下絵は、ゆずさんのトレードマークでもあるゆずのキャラクターです。
下書きは失敗しても消しゴムで消したりできるのやり直しがききます。もし落ちなければ紙やすりなどで削って、もう一度下地を塗るなどすれば問題ないので、納得いくまで何度でもやり直せます。
塗料の準備
次は下書きに色をつける塗料の準備です。
塗料は比較的なんでもいけそうです。今回は例としてゆずさんの使用したものをご紹介いたします。
上はマニキュア用の塗料で100円ショップなどで購入できるものです。マニキュアを使用すると汗などでもにじみづらくなるそうです。
下の絵の具は『和の色』をモチーフにした絵の具で一本200円程度で購入できるそうです。
色を塗る!!
ここまできたら下書きに沿って色を塗っていくだけです。
丁寧に塗っていきます。
最後にゆずの絵を書いたら・・・
完成です!!
意外と簡単に作れる『オリジナル胴かけ』。ぜひチャレンジしてみてください!!
オリジナル胴掛けの作り方、いかがでしたでしょうか。工程は結構あるものの、意外と簡単に作れるんですね!!
流れのおさらいです。
- 無地の胴掛けを入手
- 胴掛けに下地を塗る
- 下書きをする
- 塗料を入手
- 色をつけていく
- 完成!!
天神も同様の工程で作れるそうです。
胴掛けってお客さんからは見えづらい部分ですが、三味線を華やかに飾ってくれるものでもあります。また、自分だけのオリジナルグッズとなると練習や演奏のモチベーションなどにも繋がりますね。
三味線奏者の皆様、是非自分だけのオリジナル胴掛けを作ってみてはいかがでしょうか?
おまけ
胴掛けの作り方についてゆずさんとお話ししていた時「プラモデルなどを塗装するエアスプレー」や「彫りを入れてそこにレジンを流し込んだりしても良さそう」というお話しも盛り上がりました。
オリジナル胴掛け、まだまだ様々な可能性を秘めている分野ですね!!
なつみゆずさん、今回胴掛けの作り方や写真をご提供くださり本当にありがとうございました!!
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