オンキヨーの和楽器の響きに着目した『桐スピーカー』がすごい!!

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紹介
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今日色々な技術が登場する中、和楽器の響きに着目した面白いスピーカーがあります。

それは、日本の老舗オーディオメーカー『オンキヨー株式会社』が開発した、“桐素材”のスピーカーです。

存在は知っていたものの実物をみたことがなかったのですが、先日「鼓童 × オンキヨー」のコラボイベントでONKYO BASEに行った所、実物がありました。

和を取り入れたこのスピーカー、一体何がすごいのか!?今回はONKYO BASEで撮影した写真も交えながらその魅力に迫ります。

桐スピーカー』の開発経緯

日本人は古来より自然の音(風・波・川のせせらぎ・虫の声)に耳を傾け、侘び寂びという独特の繊細な 美の感性を育んできました。振動板の開発から業務用スピーカーおよび民生用のスピーカー完成品まで、 自社で独自開発している日本のオーディオメーカーである当社は、2016 年に創業 70 周年を迎えるにあた り、「和」の文化、価値観、美意識を認識し、和を追求したこれまでにないスピーカーシステムとヘッドホ ンを創りたいと考えました。和楽器の心地良い響きに着目して開発を開始、このたびその素材と構造を応 用し、CNF を振動板に採用した製品の開発に成功しました。

「和」の文化、価値観、美意識を認識し、和を追求したこれまでにないスピーカーシステムとヘッドホ ンを創りたいと考えました。

この一文がしびれます。「特に美意識を認識し」というところも良いですね。中身だけでなく見た目にもこだわる。確かに桐スピーカーはインテリアとしても非常にスタイリッシュです。

 

『桐スピーカー』のすごい所!!

本体に『桐』を使用

『桐スピーカー』なので、スピーカーの外装には桐を使用しています。桐といえば日本や和楽器には馴染み深い木材ですね。

 

日本で桐といえば桐箪笥でしょうか?ちゃんと手入れをすれば何十年も使える素晴らしい家具です。桐は軽く、耐熱性や耐久性に優れているので、電気を利用したり長く利用するスピーカーにもピッタリな素材です。

 

そして、桐で和楽器といえばやはり、「箏」・「琵琶」などでしょうか?桐は固すぎない木材なので、柔らかい音色を持つ楽器に最適なんでしょうか。

 

ちなみに、桐は外装以外にも使われています。これだけでも非常に美しい見た目です。

反響の為に、『網状鱗彫り』を採用!!

『桐スピーカー』は和楽器の響きに着目し、音を効率良く響かせるために、和太鼓の胴などにも用いられる“網状鱗彫り”の技術を取り入れているそうです。

“網状鱗彫り”は一見すると”亀甲彫り”にも見えなくないですが、彫りの一つ一つが平面でなく、若干丸みを帯びています。網状彫りは低音の響きに優れているそうで、スピーカーの低音を支えるのにマッチしてます。

色々な彫りの種類がある中で、どうして網状鱗彫りを選択したんですかね?波形データ等をとった一番音響機器として良かった感じなのでしょうか。やはり音響機器メーカーだけあってそういうデータの解析はお手の物って感じがします!!

 

スピーカーユニットには最強の素材+和紙!!

『桐スピーカー』のスピーカーユニットには、木材原料のバイオマス素材「セルロースナノファイバー(CNF)」が使用されているらしいです。この素材は木材をナノレベルまで細かくして作った繊維で、鉄より軽いのに鉄よりも高い強度を誇るという近年話題の素材です。

箏で使用する箏柱もこの「セルロースナノファイバー」を取り入れて作られたものがあります。

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スピーカーユニット「セルロースナノファイバー(CNF)」に和紙をミックスし、心地良い響きを実現しているとのこと。和紙は用紙にもなり、傘にもなり、最近ではカバンにもなる、本当に多様性のある素材です。

 

ほとんど釘を使わない!!

『桐スピーカー』、なんとスピーカーユニットを接続したりする部分などを覗くとほぼ釘やネジを使っていないそうです。

ニカワなどを使って一つ一つ手作業で接着しているとのこと!!本当にすごいですね。

 

『桐スピーカー』の気になる音

撮影した日は「鼓童 × オンキヨー」のコラボイベントで『桐スピーカー』の実物を使用している鼓童の音源を聴くことができました。

音響機器には特段詳しい訳ではないのですが、聴いていて音量をあげてもビリビリするような変な振動がなく、滑らかで心地良い音と振動が伝わってきました。

太鼓の響きとよくマッチしており、実際の音の再現に一役買っている。そんな印象です。可能ならお箏などの他の和楽器の音も聴いてみたいですね。

 

まとめ:温故知新という言葉がピッタリの伝統を組み込んだ素敵なスピーカー

『桐スピーカー』、とても良いものでした。作るときのバックボーンも含めて面白い品だと思います。

昔からの技術を取り入れて新しいものを作る。まさに温故知新という言葉がピッタリのスピーカーです。

桐や様々な技術を組み込んでいることから、お値段は140万円と中々手が出しづらいのですが、とても良いものだと思います。ぜひ一度、実物の音を聴いてみてください!!