日本で最も古い民謡「こきりこ節」

曲紹介

日本には数多くの民謡がありますが、その中でも最も有名な曲の一つといえば名前に挙がるのが『こきりこ節』です。

名前はよく耳にする『こきりこ節』が実際にどのような曲なのかということをまとめました。

こきりこ節とは

こきりこ節

こきりこ節とは富山県発祥の民謡で、ささらという108枚の木の板を紐で繋いだ楽器を使った踊りが特徴的な日本を代表する民謡です。

 

こきりこ節発祥の地『富山県 五箇山』

 

こきりこ節は富山県は『五箇山地方』発祥の民謡で、日本で最も古い民謡と言われています。

五箇山地方は30近い民謡が伝承されているそうで、その中でも有名なものが『こきりこ節』と『麦屋節』という民謡だそうです。

この二つは国の無形文化財にも指定されている民謡で、昔から今なお大切にされています。

 

こきりこ節の起源

こきりこ節がいつからあるのかを遡ると、1786年に書かれた『越の下草』、1806年の『奇談北国順杖記』にその名前が登場しているそうです。

今から200年以上も前から存在していたことになります。書物への登場なので、実際もっと前から存在していたはずです。つまり、2~300年も昔の人と同じものを今の私達は共有しているわけです。すごいですね!

 

最古の民謡ということもあり諸説ありますが、こきりこ節は元々『田楽』として始まったと伝えられています。

『田楽』とは

田楽(でんがく)は、平安時代中期に成立した日本の伝統芸能。楽と躍りなどから成る。「田植えの前に豊作を祈る田遊びから発達した」「渡来のものである」などの説があり、その由来には未解明の部分が多い。

Wikipedia 田楽 より

 

田楽から徐々に田植えの際の『田踊り』として発展し、それが現在のこきりこ節の原型になっていると言われています。

 

『こきりこ』とは

そもそもこきりこ節の『こきりこ』とは一体何なのか。

『こきりこ』とはこけら経が訛ったものだという節があります。

こきりこ

「こきりこ」の名前の由来としては、飛鳥時代に発布された大化の改新(たいかのかいしん)において、豊作祈願のために山伏(やまぶし)が詠んだ「コケラ経」が訛ったとの説があるようだ。

世界の民謡・童謡 こきりこ節 富山民謡 より

 

なるほど、なんとなく納得です。

『コケラ→こきり』、『経→こ』といった感じでしょうか。こうやって意味を調べて紐解くと、付随して色々な事を知ることができて面白いですね。

 

『こきりこ節』の歌詞

歌詞も微妙な違いがあるようですが、一般的に歌われている歌詞を文字に起こすと以下のようになります。

こきりこの竹は 七寸五分じゃ
長いは袖のかなかいじゃ
(まどのサンサもデデレコデン
はれのサンサもデデレコデン)

向かいの山に啼くひよどりは
啼いては下り 啼いては上り
朝草刈りの 眼をばさます
朝草刈りの 眼をさます
(まどのサンサもデデレコデン
はれのサンサもデデレコデン)

踊りたきゃ踊れ 泣く子をいこせ
ササラは窓の もとにある
(まどのサンサもデデレコデン
はれのサンサもデデレコデン)

向かいの山に光るもんは なんじゃいな
お星か螢か 黄金の虫か
(まどのサンサもデデレコデン
はれのサンサもデデレコデン)

今来る嫁の たいまつならば
さし上げてともしゃで やしゃおとこ
(まどのサンサもデデレコデン
はれのサンサもデデレコデン)

参考:世界の民謡・童謡 こきりこ節 富山県
日本民謡 幸真会

『こきりこ節』の歌詞から思う

出だし「こきりこの竹は 七寸五分じゃ 長いは袖のかなかいじゃ」の意味は「こきりこの竹は七寸五分(22.725cm)あるから、長い袖は邪魔になる」という意味です。

元々田楽→田踊りという流れから来ており、当時の人の暮らしぶりがわかるような歌詞です。

 

また、「まどのサンサもデデレコデン はれのサンサもデデレコデン」このフレーズが各節に入ることで、リズムを安定させている感じがあります。覚えやすい、親しみやすいというのも民謡の重要な要素ですよね。

 

まとめ:最古の民謡『こきりこ節』の奥の深さに驚き

こきりこ節について調べて感じたのは、本当に様々な説があったり付随して調べることがあったりと、奥が果てしなく深いということです。

最古の民謡は紡がれて来た歴史も膨大ですね。もっともっとこきりこ節について知っていきたいと感じる奥の深い魅力がありました。

皆さんも是非、こきりこ節を聞いてその深さを感じて見てください。

 

コキリコ節
民謡研究会
こきりこ節
小山豊 meets 島裕介

 

参考・引用

コメント

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