箏の種類ってこんなにあるの!?見分け方のコツは絃の数!!

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基本を知る
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凛とした音色で聴く人を魅了する箏。

最近では箏を題材にした漫画・アニメ『この音とまれ!』が大ブームとなって興味を持った方も多いのではないでしょうか?

アニメ『この音とまれ!』が4月6日より放送開始。
濃密なストーリーと音の表現が見逃せない!!
高校の箏曲部(箏の部活)をテーマにしたマンガ『この音とまれ!』のTVアニメ放送が...

箏にはいくつかの種類があり、それぞれ違った良さがあります。
それを知ることによって、もっと箏を好きになることができると思います。

今回は、箏そのものに興味がある方や『この音とまれ!』をもっと深く理解したい方のお役に立てるよう、箏の種類についてご紹介できればと思います。

箏にはどんな種類があるの?

箏といっても、実は様々な種類があります。
使われている絃の数が名前となるケースが多いので、判断に迷ったら絃の数を数えてみましょう。

それでは、ひとつずつ紹介していきます。

箏の種類①:箏(十三絃)

 

一般的によく演奏されている箏を、箏(もしくは十三絃)と呼びます。
お正月に流れる「春の海」や「さくらさくら」はこの”箏”で演奏されていますね。

絃の数は13本。そのため、十三絃(げん)と呼ばれることも多い楽器です。

長さは約180cm前後なので、高身長な成人男性1人が横になった程の長さとなります。
『この音とまれ!』では、愛や武蔵をはじめ多数の人物がメインで弾いている楽器です。

箏の種類②:十七絃箏

大正時代、箏曲家の宮城道雄が生み出した17本の絃からなる箏を十七絃箏と呼びます。
箏と比べて絃が太く、その分よく響く重低音が魅力の楽器です。

合奏ではリズムもメロディーもこなして、十七絃は本当にかっこいいんです!
『この音とまれ!』では、さとわや桜介が弾いていますね。

箏の種類③:二十絃箏

二十絃は、1969年に生まれた絃の数が20絃ある箏です。
2年後の1971年には1本増えて21絃となっていますが、名称は変わらず二十絃となっています。

絃が増えたことで音域も広がり、調絃を変えなくてもドレミ音階を自由に弾けるようになりました。

また、低い音には太い絃・高い音には細い絃というように絃の太さを変えることで音量アップにも繋がっています。

箏の種類④:二十五絃箏

二十絃からさらに5本の絃が増えたものがこの二十五絃箏です。

絃の数が増えたことにより絃と絃の間の間隔は狭まりますが、それを弾きやすいと捉えるか弾きにくいと捉えるかは人それぞれですね。

二十五絃箏奏者として活躍されている中井智弥さんの『花のように』はかなりおすすめです。
二十五絃がどのような楽器なのか、その音域の広さに驚かれると思います!

箏の種類⑤:八十絃箏

八十絃は1929年に宮城道雄が開発した、史上最多の絃の数を誇る箏です。
ピアノの鍵盤の数が88なので、普通に弾いてほぼピアノと同じ数の音を出せるということですね。

押し手などの箏ならではの様々な技法を使うと、ピアノを遥かに超える表現ができるかもしれません。

しかし、弾くのが非常に困難なことと聴衆の無理解や批判などに遭ったことにより、ほぼ表舞台に立つことなく消えてしまいます。

時代が違えば、八十絃ももっと脚光を浴びることができたのかもしれませんね。
2019年現在、復元された八十絃は宮城道雄記念館の第一展示室にて見学することができます。

東京都新宿区(最寄駅:都営大江戸線 牛込神楽坂駅)にあるので、これを機に見学してみてはいかがでしょうか?

まとめ:箏にはこんなにも種類がある!

箏(十三絃)、十七絃、二十絃、二十五絃、八十絃と様々な箏を紹介してまいりました。
絃の数で言うと、実は三十絃三十二絃箏などもあります。

さらに、箏(十三絃)と同じ絃の数ながらもコンパクトな見た目が特徴的な短箏もあります。

実際は箏か十七絃を弾く機会が多いかと思いますが、二十絃や二十五絃、そして八十絃の見た目のインパクトは本当にすごいです!

機会があれば、ぜひご覧ください。
『この音とまれ!』でも、二十絃以上の箏が出てくるとより面白くなりそうですね!