※この記事はAmazonアフェリエイトを使用しています。Amazon以外の尺八のレビューについては製造者から金銭をもらってレビューしておらず(ステマではない)和楽器メディア主体で紹介しています。
尺八って何?名前は聞いたことある、という方も多いと思います。日本の伝統的な楽器である尺八は今、海外でイベントが開催されたり、色々な尺八が登場したりと熱を帯びたムーブメントになりつつあります。
そんな尺八は主には竹を使って作られており、木材を使って作る木管尺八、というものもあります。しかし、現在では竹と木材だけ様々な材料であったり、製法を用いて尺八が作られています!!
本日は様々な尺八の世界を少しだけ紹介します!!(主流である竹、木材以外)
プラスチック尺八 悠
まずご紹介するのはプラスチック尺八「悠」です。
「悠」かなり昔から存在しており、今でこそ3Dプリンタや金属製といった尺八もありますが、そういったものがなかった時代から存在していて、お手頃価格からたくさんの初心者の方を支えていた尺八です。筆者も大学から尺八を始めて、ずっと「悠」にお世話になっていました。
整形された後一つ一つ調整が加えられているので、お手頃価格でありながらも良く鳴る初心者にはもってこいの尺八です。樹脂製ということもあり、保存しやすいなど取り回しも良く、管理という点でも初心者の方から愛されてきました。
教材尺八 なる八くん
お次は「教材尺八 なる八くん」のご紹介。
こちらは樹脂製系ではなく、工作などでもよく見る「塩ビ管(塩化ビニル管)」を塗装、加工して作られた尺八で、初心者向けとして活躍してきました。「悠」よりもコンパクトであったり、押さえる指穴が小さめのものもあったりと子供が尺八ってどんなもの?と楽しむ一品として十分活躍できるものだと思います。
本体は塩ビ管ですが、歌口の部分は尺八っぽくなっています。なる八くんではないのですが、塩ビ管で作られ歌口加工されたものを吹いたことがあるのですが、吹いた感じは違和感はほぼありませんでした。
音も安定しており、初心者がとりあえずやってみたい、という場合はアリかなと思います。ただ、最近では手に入りづらい為、その点では選択肢としては難しいかもしれません。
烽火(のろしび)
次は3Dプリンタで作られた尺八「烽火(のろしび)」です。
「烽火」は邦星堂和楽器店が開発、製造している3Dプリンタで作られた尺八で、プロの方も認める性能はもちろんのことですが、1寸刻みで様々なバリエーションがある、という尺八をやっている人からするととてもありがたいシリーズです。
初心者の場合は一尺八寸という大きさから始めますが、色々な曲を演奏したりすると、一尺八寸以外の長さのものが必要になる場合があります。(長さについては以下の記事も併せてご覧ください)
さらに民謡などを尺八でやる場合は歌う方に併せて様々な種類の尺八を準備したりする為、全ての竹で揃えたりするのは大変だったりします。
烽火(のろしび)では安定した性能でお手頃の価格になっているので、上記のような困った、に対応できるかと思います。
1尺~1尺8寸管 | 20,000円(税別) |
1尺9寸~2尺3寸管 | 25,000円(税別) |
2尺4寸(G♯)管、2尺5寸(G)管 | 30,000円(税別) |
グラスファイバー樹脂尺八「玄」
「玄」は「清月閣」さんが開発している尺八で、グラスファイバー樹脂(ガラス繊維強化プラスチック)を使って製造されています。
「清月閣」さんはこれまで「メタル尺八 清月」シリーズも開発しており、価格を抑えつつも良い品質で初心者から上級者まで楽しめる尺八を販売しています。
「玄」はそんなメタル尺八で培われたノウハウが詰め込まれた尺八となっており、入門用の価格ながらも初心者だけでなく、プロも満足できるレベルとなっている尺八とのことです。
日本ではAmazonや代理販売をしているZENONさんなどで購入することができます!!
メタル尺八 清月
ここまで樹脂系の尺八を紹介してきましたが、金属を用いて作られた尺八も存在します。その一つは先ほど紹介した「清月閣」さんが開発してきた「清月」シリーズです。
発売当時、金属製の尺八は非常に少なく、そんな中でお手頃価格だけどしっかりと鳴る、楽しめる、という驚きのコスパで登場した尺八です。
もちろん、まだ改善の余地があるよね、といった声も当時ありましたが、やはり「その価格で販売できちゃうの!?」という驚きが優っていました。
現状だと「清月閣」さんのページなどでは購入できませんが、そのノウハウは「玄」に受け継がれているので、気になる方はぜひ「玄」を手にとってみてはいかがでしょうか
AireedX
最後もメタルの尺八「AireedX」を紹介します!!
AireedXは「泉州尺八工房」さんが開発しており、一尺八寸(バリエーションあり)、一尺六寸、二尺三寸の大きさで展開されています。
「泉州尺八工房」さんの持つ、尺八というものを科学的に分析し、日本の金属加工の高い技術力によって加工された製品です。これまで紹介した尺八に比べ、お値段は高価になるものの、吹いてみるとその凄さに圧巻されるものとなっています。
AireedXについては、和楽器メディアでも過去に紹介しておりますので、こちらの記事も併せてご覧ください。
色々な尺八があって、気軽に始めやすくなってます
様々な製法で作られた尺八のご紹介、いかがでしたでしょうか?
知ることはできたけど、この記事だけを見ても「よく分からないなぁ〜」と思います。やったことのない楽器っておそらくそうだと思います。
なので、もし買ってもいいなと思った方はぜひ買って遊んでみてほしいです。
買うのもなぁという方はSNSなどで尺八奏者さんや愛好家さんが体験会を開いていたりするので、そういった所に足を運んでみるのも良いと思います。(プロ奏者の鯨岡さんがポストしているものを引用させていただきました)
みなさん色々教えてくれると思うので、そこで「尺八が楽しい!!」となったらこれらのお手頃なものから始めてみるのでも良いと思います。興味を持ったから始めてみる、という気軽さが楽器には大切だと思いますので、まずは軽い気持ちで楽しんでみてはいかがでしょうか!!
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▼ 尺八「烽火」を買う(楽器店様にお問い合わせください)
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