三味線と尺八の名曲『春景八章』を紹介。
春の景色を音で表現する美しい曲です。

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曲紹介
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“春景”とは、名前の通り「春の景色」を指す春の季語です。

そんな春の景色の美しさや移り変わりを”八つの章”で描いた野村正峰の曲『春景八章』を紹介します。

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作曲者『野村 正峰』

野村正峰
年代 1927 ~ 2011作品

愛知県名古屋市生まれの作曲家・箏曲家で亡くなるまでに150を超える曲を残しています。演奏や作曲活動の一方で『正絃社』の家元も努め、箏を始めとする和楽器の普及や教育にも多大なる貢献をした和楽器界を代表する一人。

 

『春景八章』の構成

  • パート:三味線2、尺八1
  • 演奏時間:約8~10分

 

この曲は三味線二丁、尺八一本から始められます。
また、三味線だけでも完結している曲なので、三味線だけでの演奏可能です。

 

『春景八章』の特徴

特徴はやはり“八つの章に分かれている”ことです。
それぞれの章で、テンポ感や難しさが異なり、様々な春の景色が表現されています。

また、春景八章は、改名した曲名であり、旧名を花吹雪と言います。
桜の舞う様々な景色をイメージすると、各章ごとでのイメージを作り込みやすくなります。

 

『春景八章』の素敵な所

春景八章の良い所は、「テンポ感のある出だしから緩急あり、見せ場あり」でお客さんを引きつけやすい曲というところです。

和楽器を知らない人にも和楽器の良さが伝わりやすい曲です。

八章の構成ですが、各章がほどよい長さの為、聞いていて間延びしてしまうこともなく、スッっと最後まで聞くことができます。

また、この間延びしないテンポ感は演奏者も間延びさせず、程よい緊張感で演奏させてくれます。

 

『春景八章』の難易度

演奏面では様々な音とテンポが登場する為、「少し難しい」曲です。

しかし、一つ一つの章を繰りかえししっかりと練習していけばできる難易度の曲です。レベルアップしたい、少し難しい曲にチャレンジしてみたいという方に向いているかなと思います。

 

演奏する為の人集めという点だと、構成の最小単位がシンプルなので「難易度は低め」です。

パートに必要な曲を集めやすい、これって結構重要な要素です。やはり練習したなら演奏したいですよね。一緒に演奏できる人が気軽に探せれば、モチベーションの向上にもつながります。

 

他校との演奏会などで曲に迷っている方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

演奏者も聴く人も楽しめる一曲『春景八章』

『春景八章』は演奏する人もお客さんも楽しめる曲です。

 

大学時代、尺八だけのサークルに所属していた私にとっては、他の楽器と演奏することは本当に新鮮で、『春景八章』を通して他の楽器との合奏の楽しさを教わりました。

 

何か曲ないかな?という片はぜひチャレンジしてみてください!!

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