『エイサー』って何?それは沖縄に伝わる歴史と伝統の結晶。

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曲紹介
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沖縄の伝統芸能の一つ『エイサー』。

名前は聞いたこともあり見ることもあるのですが、実際にエイサーの背景やエイサーがどんなものなのかということを意識したことがありませんでした。

沖縄に伝わるエイサーがどういったものなのか、改めて調べてまとめました。

エイサーとは

エイサーとは本来『旧盆の時期に沖縄で行われる祖先の霊を迎え、送り出す為の踊り』だそうです。
盆踊りなどと同じ意味合いを持つ踊りというわけです。

元々は太鼓のない踊りだったようですが時間を経て、現在の太鼓を使用するスタイルになったとのことです。

 

エイサーに使用する曲

ミルクムナリ

エイサーの曲は色々あるようですが、YouTubeを見ると『ミルクムナリ』という曲が多く挙がっており、有名なようです。

『ミルクムナリ』は独特のゆったりしたテンポの曲で、曲の雰囲気もどこか儀式のような雰囲気を感じさせます。

唐船ドーイ

ミルクムナリの他には『唐船ドーイ』という曲が有名です。

この曲は毎年新宿で開催されている”新宿エイサー祭り”でも演奏されています。
“ツッチャッツッチャツッチャツッチャ”という明るめの曲調が沖縄を連想させてくれる曲です。

その他にも

近年では、ポップスなどに合わせて創作で踊ったりすることもあったりと、エイサーも変化を遂げているようです。

ポップスやクラブミュージックに近い曲に合わせて踊る団体さんもあります。

 

エイサーに使用する楽器

エイサーでは主に4つの楽器が登場します。

  • 大太鼓
  • 締太鼓
  • パランク
  • 三線

大太鼓(ウフデーク)

まずは『大太鼓 = ウフデーク』です。

エイサーと言えばこの楽器をイメージします。
真っ赤な胴に豚皮が張られ、”ドゥムンドゥムン”と低い音が鳴る太鼓です。

大きな動きが大きく、お客さんの目を引くエイサー花形の楽器です。

 

締太鼓(シメデーク)

つづいて『締太鼓 = シメデーク』です。

顔と同じサイズくらいの紐締めされた太鼓がシメデークです。
色は様々あるようですが黒や赤が主流のようです。

“パンッ”っというウフデークよりも軽く乾いた音が特徴的です。
また、太鼓の大きさを活かしてダイナミックに動いたり方向転換したり舞ったりすることが可能な太鼓です。

 

パランク

『パランク』はシメデークよりも更に小さい太鼓です。
もともとパランクはエイサーにはなかったようで、近年取り入れられることが増えて来た楽器のようです。

楽器の裏が返しのような感じになっているので、そこを握って持ちます。

パランクはシメデークよりも更に高い音が出ます。
“パァァァン”という高く鋭い音は他の楽器にかき消されることなく聞こえる音です。

また、パランクもシメデーク同様小回りのきく動きが可能です。

 

三線(サンシン)

エイサーをやる上で欠かせないのが『三線』です。
蛇皮が張ってある特徴的な楽器です。

三線を引くには、指にはめて使う三線専用の爪があります。
それ以外にも、素手で引いたり、ピックだったりと様々な形態で弾けるの幅のある楽器です。

ゆったりとした曲から、テンポ感のある曲まで、三線が曲に入る色が出ます。

近年だと、auのCMで桐谷健太さんが演奏した”海の声”で話題になりましたね。
この乾いている中にしっとりを響く音がとても素敵です。

 

その他の楽器

これらの楽器以外にも、エイサーでは”三羽(サンバ)”や”指笛”が登場します。

 

『サンバ』は三枚の板が紐で結ばれ連なっている楽器です。
指と指の間に挟んで、もう一方の手で軽く打つような感じで鳴らします。
“カラララッ”というキレイな音がなるのですが、鳴らすのは意外と難しい奥の深い楽器です。

 

『指笛』は楽器を使用せず、指と口だけで音を鳴らす技法です。
ただ高い音を鳴らすだけでなく、短い音から長い音、遠くに届く鋭い音や広がる音など本当に様々な音を出すこちらも奥の深い技法です。

 

エイサーの隊列と役割

エイサーは隊列を組んで踊ります。
隊列にはそれぞれ役割が決まっています。

旗頭

旗頭は名前の通り、その団体の旗を掲げる重要な役割です。
隊列の先頭に立ち、進んでいく姿はとてもカッコ良いです。

 

大太鼓・締太鼓


先ほど説明した大太鼓と締太鼓は、隊列の中でも音を出すため、非常に重要な役割を担っています。
動きと音を両立するには、しっかりとエイサーを理解していないとできない為、最初はやらせてもらえない場所だそうです。

 

イキガモーイ(男手踊り)

楽器を持たずに踊る男性を『イキガモーイ』と呼びます。
エイサーを始めたらまずはここからスタートするそうです。

イキガモーイで曲や踊り、足運びを覚えて初めて大太鼓や締太鼓が叩かせてもらえるようになるそうです。全ては基礎、基本からですね。

新宿エイサー祭りでは、イキガモーイの方はあまりいなかった感じです。
団体の人数によっては楽器などに回ったりするのでしょうか。

 

イナグモーイ(女手踊り)

イキガモーイと同様に踊る女性は『イナグモーイ』と呼ばれます。

大太鼓、締太鼓とは異なる鮮やかな衣装で華麗に踊る姿はとても素敵です。
エイサーをやる上では欠かせないとっても大切な役割です。

ちなみに、踊り手さんの足運びなどを見ればその団体のレベルがわかるらしいです。

 

サナジャー( ≒ チョンダラー)

『サナジャー』は白塗りという奇抜な風貌で、道化師のようにお客さんを盛り上げる役割があります。

それに加え、隊列を調整したりと縁の下の力持ちポジションも担います。
盛り上げつつも、周りを見て冷静にコントロールする、司令塔的ポジションです。

とても難しいポジションで、実力を備えたベテランがこのポジションにつきます。

 

地方(じかた)・地謡(じゅうてい)

『地方・地謡』は三線を使い、踊り手が踊る為の曲を演奏する役割です。

傘を被ったりと、他のポジションとは少し異なった雰囲気と風貌をしています。
その役割はとても重要で、地方のテンポによって踊りの全てが決まります。

とても人気の高いポジションだそうです。

 

【まとめ】多くの人の力の結晶こそが「エイサー」

エイサーのことまとめる上で、その歴史とともに奥の深さを感じました。
衣装や言葉の意味などまだまだ知らないことが多くあります。

 

また、ポジションや役割がたくさんあり、エイサーをやるには本当に多くの人の力が必要なんだなということも分かりました。
個がいくら優れていても調和された素晴らしいものはできず、輪の力を持って調和し一つのエイサーを作り上げていくということも感じます。

 

調べるうちに、エイサーがもっと知りたくなり、好きになりました!
いつか、本場沖縄に行ってエイサーを習ってみたいです。

 

皆さんもエイサーを聴く機会、見る機会がありましたら、足を止めて見てはいかがでしょうか。

 

おまけ

エイサーをもっと知りたい場合は「沖縄全島エイサー祭り」Webサイト

エイサーとは
本土の盆踊りにあたる沖縄の伝統芸能のひとつで、主に各地域の青年会がそれぞれの型を持ち、旧盆の夜に地域内を踊りながら練り歩く。 一言で「エイサー」と言ってもその形態はいくつかに分類され、現在ほとんどの青年会が、大太鼓、締め太...

今回色々と参考にさせていただいたWebサイトの一つに沖縄全島エイサー祭りさんがあります。
このWebサイトでは、図解込みでエイサーをわかりやすく紹介されているので、もっと詳しく知りたい方は是非ご覧くださいませ〜

 

Webサイト『イラスト沖縄』には沖縄のフリーイラストがたくさん

今回エイサーを調べる中で「イラスト沖縄」さんという、沖縄に関連するイラストが個人・商用利用無料のサイトというものがありました。

とてもポップで素敵なイラストですので、機会があったら利用してみてはいかがでしょうか。

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引用・参照

 

記事内の写真は和楽器メディアの管理人によって運営されているサイト「邦楽村」のものです。
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