「音をみたことはあるか。」鼓童×ロベール・ルパージュ〈NOVA〉という新・視聴体感芸術

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エンタメ
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二つの才能が交わる時、今まで感じたことのない感性の扉が開かれる。

 

2019年11月13日、東京都内にて「鼓童×ロベール・ルパージュ〈NOVA〉」の製作記者発表会が行われた。

Photo: Takashi Okamoto

本作品は、日本を代表する太鼓のプロ集団である 太鼓芸能集団「鼓童」 と、シルク・ドゥ・ソレイユ「KÀ」「トーテム」などの演出で知られる演出家 ロベール・ルパージュ がコラボレートする鼓童の新作公演だ。鼓童が作り出す深い太鼓の音色。この音という目には見えない世界を、”映像の魔術師”と呼ばれる ロベール・ルパージュ が演出し、様々な手法を用いて視覚化する。

 

Photo: Elias Djemil-Matassov

「音をみたことはあるか。」というフレーズが指し示すような、日本文化と最先端ビジュアルテクノロジーが融合し、サイマティクスで “音の視覚化” を表現した、太鼓と創造力がつくりだす、新・視聴体感芸術となっている。

そんな “音を視覚化” する本公演には、表現の為の様々なしかけ・シーンが用意されている。今回の製作記者発表会では、公演に先駆けていくつかのシーンが特別に公開された。どのシーンでも、これまでにない太鼓の世界が表現されており、見るものを圧倒するものとなっている。

 

▼「雨を表現したシーン」打ち手とは異なる第三者が太鼓の面に触れ、音の変化を表現し、雨という世界観を演出している

Photo: Takashi Okamoto

 

▼「プラスチックの粒を使用したシーン」太鼓の面に敷き詰められた粒は音に変化を加えるだけでなく、太鼓を打つ振動によって弾け舞い上がり、命の始まりから躍動などを表現している

Photo: Takashi Okamoto

 

▼「残像エフェクトを使用したシーン」打ち手のストロークの残像を投影することで、これまでにない個性を生み出し、創造力を高めてくれます

Photo: Takashi Okamoto

 

どのシーンも斬新な切り口から音を視覚化したものばかりで、息をつく暇もない程の驚きと創造を与えてくれる。抜粋されたシーンだけでも多大なのインパクトがあり、実際の公演ではこれ以上の驚きが観客を待っている。

 

太鼓という楽器は、音での表現だけでなく、身体的な表現も行うことができる楽器だ。しかしながら、場面やイメージを音や身体的に表現する「表現したいこと → 音・身体表現」という流れがほとんどだ。その為、太鼓と打ち手という構成がメインで、肉体的躍動や音の迫力を楽しむことが多い。

それに対して本公演は「音 → 音に合わせた表現」だ。音を捉える為に、想像を超えたモノやコトが演出として登場し、観客は創造の世界へと誘われる。そして最後には「音を見た。」と感じることができるだろう。

 

常に挑戦し、進化を続ける鼓童が魅せる、新たな表現の世界。「鼓童×ロベール・ルパージュ〈NOVA〉」は2020年5月より公演が開始され、日本各地で披露される。今までに感じたことのない世界が体感できる公演、ぜひその肌で直接感じで欲しい。

 

鼓童×ロベール・ルパージュ〈NOVA〉 公演概要

https://www.kodo.or.jp/nova/about.html
公演名鼓童×ロベール・ルパージュ〈NOVA〉
演出ロベール・ルパージュ
日程2020年
・5月14日(木)・16日(土)
横須賀芸術劇場※プレビュー公演
・5月23日(土)~31日(日)
東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)・6月7日(日)
熊本県立劇場演劇ホール
・7月10日(金)~12日(日)
新潟県民会館大ホール
・2020年7月25日(土)
やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館)大ホール
・2020年9月3日(木)~6日(日)
KAAT神奈川芸術劇場
・2020年9月11日(金)~13日(日)
愛知県芸術劇場大ホール
・2020年9月19日(土)
厚木市文化会館大ホール
・2020年9月26日(土)
フェニーチェ堺大ホール
主催北前船、豊島区、公益財団法人としま未来文化財団
後援カナダ大使館、ケベック州政府在日事務所
製作協力Ex Machina
Technological partner for video and trackingVYV
協力KAAT 神奈川芸術劇場、横須賀芸術劇場((公財)横須賀芸術文化財団)、フェニーチェ堺
特別協力読売新聞社
助成公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
企画:製作・著作北前船

 

太鼓芸能集団「鼓童」

Photo: Takashi Okamoto

佐渡島を拠点に、太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見いだし、現代への再創造を試みる集団。1981年ベルリン芸術祭でデビュー。以来50の国と地域で6,500回を越える公演を行う。劇場公演のほか、小中高校生との交流を目的とした「交流学校公演」や、多様なジャンルのアーティストとの共演、国際芸術祭、映画音楽等へ多数参加している。2012年から2016年まで坂東玉三郎氏を芸術監督に招聘。2017年「幽玄」で坂東玉三郎氏と再共演を果たし、翌18年には歌舞伎座において新作歌舞伎「幽玄」として演奏で参加した。近年は石川さゆり、初音ミク、AI、元ちとせ、ブラフマンらと共演。2019年には19年ぶりの中国ツアーを成功させたほか、「ラグビーワールドカップ2019日本大会」開会式、「国立競技場オープニングイベント ~HELLO, OUR STADIUM~」に出演。

 

Robert Lepage ロベール・ルパージュ

ロベール・ルパージュは、演出家、脚本家、俳優、映画監督としても大成をおさめている。演劇に対するクリエイティブで独創的なアプローチにより世界的な賞賛を得、特に新たなテクノロジーを駆使することで古典的な舞台演出の概念を根本から揺るがした。著名な舞台作品としては、『ドラゴンズ・トリロジー』、一人芝居である『887』、オペラ作品『ファウストの劫罰』、マルチメディア作品においては『The Library at Night』、そしてシルク・ドゥ・ソレイユの『KÀ』及び『トーテム』などがある。

 

 

コメント

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