【盆踊り曲紹介シリーズ】盆踊りの名曲『炭鉱節』を紹介!!歴史やルーツが面白い曲。

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曲紹介
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今回の曲紹介は「月が〜出ぇ〜た出ぇ〜たぁ〜、月がぁ〜あ出たぁ〜、あヨイヨイ」のフレーズでおなじみの曲、『炭坑節』です。

お祭りでお馴染みの曲ですが、思い返してみるち炭鉱の唄ということくらいしか知らなかったので、炭坑節のバックボーンを含めてまとめました。

炭坑節とは

炭坑節は、最初は今のような盆踊りで使われる曲ではなく、労働歌の一つでした。それが時代と共に変化し、盆踊りなどに使用されるようになりました。

 

炭坑節は様々な種類があります。お祭りでは曲に合わせて太鼓をたたくのですが、炭坑節のリズムは変わっていて、最初表拍だったのに、そのまま叩いていると裏拍になって踊りづらくなるという部分がある、少し変わった曲でもあります。(切り替わりがない炭坑節もあります。)

 

炭坑節の発祥の地『福岡県田川市』

炭坑節は福岡県の民謡で、福岡県田川市が発祥と言われています。(諸説あります)

田川氏は”ホルモン鍋”がご当地グルメとして有名でだそうです。これは炭鉱の町が由来で、ホルモンの栄養価や値段などの面から、炭鉱で働く人に最適な料理だったとの説があります。

 

歌詞の意味

炭坑で歌われていた歌ということで炭鉱をイメージした歌詞が登場します。しかし、元々が春歌だった説もあり、情愛を意味する部分なども多く登場します。

月が出た出た 月が出た(ヨイヨイ)
三池炭坑の 上に出た
あまり煙突が 高いので
さぞやお月さん けむたかろ(サノヨイヨイ)

あなたがその気で 云うのなら(ヨイヨイ)
思い切ります 別れます
もとの娘の 十八に
返してくれたら 別れます(サノヨイヨイ)

一山 二山 三山 越え(ヨイヨイ)
奥に咲いたる 八重つばき
なんぼ色よく 咲いたとて
サマちゃんが通わにゃ 仇の花(サノヨイヨイ)

晴れて添う日が 来るまでは(ヨイヨイ)
心一つ 身は二つ
離れ離れの 切なさに
夢でサマちゃんと 語りたい(サノヨイヨイ)

世界の民謡・童謡 炭坑節より

改めて歌詞をみると、確かに一番以外はあんまり炭鉱のことでてきてないんです。

しかし、歌詞は地域や年代などによって異なります。「ダイヤモンドが欲しいなら(ヨイヨイ)」というフレーズが入っているものが入っている炭坑節もあります。

全国に広まるうちに色々変化して行ったのでしょうか?不思議です。

また、三池炭鉱の部分は「うちのお山の上に出た」という歌詞のものもあります。こちらは全国へ展開する上で伝わりやすくする為に変わったのでしょうか。

 

『炭坑節』には色々な種類がある

元々は労働歌として歌われていた炭坑節。労働の種類や場所によって色々な唄があったそうです。

  • ゴットン節
  • 石刀唄
  • 南蛮唄
  • 選炭唄
  • 座敷唄

現在一般的に広まっているものは座敷唄が戦前にレコード化されたものでだそうです。各地方の年配の方は座敷唄ではない炭坑節も歌えるらしいです。

 

まとめ:シンプルながらも奥の深さのある名曲『炭鉱節』

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炭坑節、シンプルなメロディの中に歴史がたくさん詰まった奥深い曲です。

こうやって改めて調べてみると、やっぱり新発見が色々ありますね。こういった部分に触れ、歴史を感じながら演奏したり踊ったりというのも非常に楽しいものですね!!

今年の夏は盆踊りで炭鉱節を踊ってみてはいかがでしょうか!!

 

引用・参考文献など