【和太鼓動画紹介】
No.04 八丈太鼓 六人会による『八丈太鼓』

今回の和太鼓動画紹介は八丈太鼓 六人会による『八丈太鼓』の動画です。その名の通り、八丈島で育まれた伝統と呼ぶべき和太鼓です。

和楽器メディアの感想

出だしはゆったりとしたスピードから始めり、徐々に早くなっていくのですが、動画ごしでも一打一打、非常に力強い音が伝わって来ました。

長いバチの遠心力を上手く利用しながらも、バチに振られることなく、上手くバチの長さを利用することで軽やかさと力強さを両立させている感じでしょうか？

早いテンポで力強く打つのは大変ですが、ゆったりとしたテンポで力強く打つのも実は大変です。

一人が地打ちをし、もう一人が奏でる。このテンポを聴いていると自然と心が沸き立ちます。その土地から生まれ、日常やお祭りの中で永く愛され育まれてきたことが伝わってくるかのような印象でした。

伝統とこれから、和太鼓の未来

八丈太鼓はその土地で、お祭りの時などそれとなく皆が好きに打ったりしていたという話をどこかで聞いたことがあります。動画を見ていると、その昔も同じように太鼓を打っていたのだろうなという歴史が見えてくるようです。

現代和太鼓の伝統とは、という話が挙がることがあります。現代の和太鼓のスタイルは戦後から生まれたものが多く、まだまだ伝統と呼ぶには遠かったります。しかし時間が経ち、今現在少しずつ歴史・伝統になりつつもあります。

私たちは現代の和太鼓がどうしたら永く良く発展していくのかを考えていく必要があります。

中々難しい話ですが、そのヒントは八丈太鼓のように、その土地に根付き育まれて来たものにあるのではとこの動画を見て感じました。その土地に根付いた和太鼓をより知ることが、現代の和太鼓が愛されこれからも続く解へと繋がるような気がします。

パフォーマンス、音楽としてだけでなく、根付く為の何かが秘められている、そんな演奏でした。この八丈太鼓六人会さんの動画から、色々なことを考えるキッカケをもらった気がします。

明日の更新もお楽しみに！！

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